岸田首相が明日(8日)に初の所信表明演説…韓国関連の言及に注目=韓国報道(画像提供:wowkorea)
岸田首相が明日(8日)に初の所信表明演説…韓国関連の言及に注目=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 岸田文雄首相が8日、初の所信表明演説を行う。外交・安全保障政策を明らかにし、韓国と関連してどのような立場を示すのか注目される。

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 日本経済新聞、NHKなど日本の主要メディアは7日、岸田首相が8日に初の所信表明演説をすると報道し、演説文の原案を公開した。所信表明演説は、首相が臨時国会または衆議院選挙後の特別国会で自身の国政方針について説明する演説だ。今回の臨時国会は岸田首相が就任した今月4日に召集された。

 岸田首相は演説で今後の経済政策の方向や成長戦略、新型コロナへの対応などの国政運営の方向性とともに米国との協力を通じた中国けん制などの対外政策の構想も明らかにする方針だ。

 公開された原案には記載されていないが、韓国の立場で最も関心があるのは韓国に関する言及だ。

 岸田首相が茂木敏充外務大臣と岸信夫防衛大臣を留任し、韓国に対する輸出規制を担当する経済産業大臣に安倍元首相の最側近である萩生田光一氏を任命しただけに、韓国に対する外交政策の枠組みも安倍晋三・菅義偉元内閣から大きく外れることはないと予測される。

 茂木外相は今月5日、岸田内閣の初の記者会見で「韓国、中国、ロシアとは難しい問題がある」とし、「主張すべきことは確実に主張する」と明らかにしている。

 また、菅前首相は今年1月、内閣全体の方針を説明する施政方針演説で「韓国は重要な隣国」としながらも「現在、両国関係は非常に深刻な状況だ。健全な関係に戻るためにも、われわれは一貫した立場に基づき、韓国側に適切な対応を強く求める」と述べた。これは「(韓国が)極めて重要な隣国」と規定された昨年10月の所信表明演説と比較すると“極めて”という表現が抜けている。

 岸田首相が初の所信表明演説で韓国に対して菅前首相と類似のレベルで言及するのか、異なる立場を示すのかに関心が集まっている。

 全体的な対外政策も安倍・菅前内閣の方針を継承するというのが大方の見方だ。このため、岸田首相は所信表明演説で日米同盟を外交の中心軸として重ねて明言する見通しだ。

 消息筋によると、岸田首相は日米同盟を基軸として『自由で開かれたインド太平洋』構想を強力に推進し、中国に責任ある行動を促す内容を演説文に盛り込む予定だ。

 また、外交・安保政策の枠組みである国家安全保障戦略(NSS)、防衛計画の大綱、2019年~2023年の中期防衛力整備計画を改正する方針も表明するという。改正されたNSSに経済安全保障を重視するという考えが盛り込まれ、敵基地攻撃能力の保有も焦点になると日本のマスコミは伝えた。

 岸田首相はまた、北朝鮮の日本人拉致問題を最重要課題とし、安倍・菅前首相らと同じく北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記と「条件のない会談・対話」を推進するという計画を公開する方針だ。

 このほかにも、岸田首相が第2次世界大戦で原爆が投下された広島市を選挙区に置いているだけに、核のない世界を作るために努力するという方針も表明するものと予想される。

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