両岸(中国と台湾)間の戦雲が色濃く立ち込めている。中国は国慶節の連休(10月1~7日)に、4日連続で台湾に対し史上最大規模の空中武力示威を繰り広げている。

きょう(5日)中国ニュースサイト“環球網”や中国共産党中央委員会の機関紙によるメディア“人民網”などは、台湾国防部(防衛省)のホームページを通じた発表などを引用し「前日、中国軍用機計56機が、台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入した」と報道した。

今回の武力示威は、台湾国防部がホームページを通じてADIZ進入など中国軍による台湾周辺活動を公開し始めた昨年9月以降で最大の規模である。

中国は国慶節を迎える中、連日史上最大規模の空中武力示威を繰り広げることで、独立性向の蔡英文政府に圧力をかけている。

米国務省の報道官が今月3日(現地時間)、台湾に対する軍事的・外交的・経済的圧力の中断を中国に要求したが、中国はむしろより多くの軍用機を送っている。

中国外務省の報道官は4日に発表した声明で「米国は台湾問題に対して、ああだこうだと論じてはならない」として、米国務省の論評を強く非難した。

つづけて「米国の論評は “一つの中国”という原則と、米中3大連合公報(米中間の相互不干渉と台湾への武器輸出削減などをとりまく両国間の合意)を深刻に違反したものだ」とし「米国の挑発は中米(米中)関係を損ない、地域の平和と安定を壊すもので、中国は断固として反対し必要な措置をとるだろう」と伝えた。

また「台湾独立を企てることは死の道であり、中国はあらゆる措置を通じて、どのようなかたちの台湾独立の謀略も粉砕する」とし「国家の主権と領土を守るという中国の決心と意志は確固かつ不動だ」と強調した。

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