ブースターショットの必要性は…「最大20倍の効果」vs「接種拡大が優先」(画像提供:wowkorea)
ブースターショットの必要性は…「最大20倍の効果」vs「接種拡大が優先」(画像提供:wowkorea)
コロナワクチンのブースターショットの必要性についての意見は、世界的にまだすれ違っているようだ。米国は、まずはハイリスク層にのみブースターショット勧告することにした。

米国食品医薬品局(FDA)は18日(現地時間)、会議を開き、ブースターショットの決定を下した。FDA諮問機関であるワクチンの生物医薬品諮問委員会(VRBPAC)がこの日の会議を開き、ファイザー-バイオアンドテックのコロナワクチンの3回目の接種を承認することをFDAに勧告する採決を行った。採決の結果、委員18人のうち反対16人、賛成2人の圧倒的な差で否決された。

採決に先立ち、反対側は3次接種で得られる効果を検証するデータが不足している点を強調したことが分かった。

ブースターショットの必要性をめぐって、米国では専門家集団の間で賛否両論が続いた。ファイザー側はブースターショットが必要だという意見を複数回出したが、米保健当局はファイザーの意見に懐疑的な立場だった。

ブースターショットを支持する側の権威は、アンソニー・ポーチ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長、ビベック・マーシー公衆衛生サービス段(PHSCC)団長、バイデン大統領などである。

バイデン大統領はすでに先月9月20日からブースターショットを提供すると発表までした。ちょうど3回接種の承認権限がFDAと米疾病管理予防センター(CDC)にあり、最終的な決定が延期された状態だった。

ブースターショットを支持する科学者たちは、イスラエルと英国などで構成されたブースターショット接種の結果についての研究を主な根拠としている。

イスラエルの研究者が同僚の評価に基づいた医療誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に載せた研究によると、ブースターショットを受けた60歳以上の人のコロナ感染リスクが、受けていない集団よりも約11倍、重症になる危険は約20倍低いことが分かった。

ポーチ所長はNIAIDの科学者たちが別途行った研究でもブースターショットを支持すべき根拠があると主張している。

しかし、世界保健機関(WHO)とFDA内部からは反対意見が出ている。彼らは現時点で一般全体にブースターショットを接種する必要があるかを、主に問題としている。

特にブースターショットの物量供給に関する政治的意思決定の問題が、全体のブースターショット接種に懐疑的な彼らの視点と関連している。

WHOは、世界的には1次接種を終えていない人も多い状況で、先進国を中心にブースターショットを接種する場合、接種率の拡大がより難しくなることを懸念している。

FDAで最近公開された内部報告書でも、2次接種が「十分な効果を出している」という記述があり、間接的に3次接種の必要性は強調されていない。
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