2021年における上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)の変動(画像提供:wowkorea)
2021年における上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)の変動(画像提供:wowkorea)
海運業界によると、中国上海港を出港するコンテナ船15航路のスポット(随時契約)運賃を総合した上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)は17日時点で4622.51となり、前の週に比べ54.35ポイント(1.19%)上昇した。これはSCFIが2009年10月に集計を開始して以来の最高値となる。

韓国の輸出企業がおもに利用する米国航路は、東岸ルートの運賃のみ上昇した。東岸ルートの運賃は1FEU(40フィートコンテナ換算)あたり1万1759ドル(USD)で、前の週に比べ0.24%(28ドル)上がり、24週連続で上昇を続けている。一方、11週間上昇を続けていた西岸ルートの運賃は先週と同じ6322ドルを記録した。

豪州・ニュージーランド航路の運賃は、102ドル(2.43%)上昇の1TEU(20フィートコンテナ換算)あたり4300ドルを記録し今週、地域別航路の運賃のなかでもっとも大きく上昇した。

また欧州航路の運賃は前の週に比べ33ドル(0.44%)上昇の1TEUあたり7524ドル、南米路線は同時期43ドル(0.42%)上昇の1TEUあたり1万191ドルを、それぞれ記録した。

こうした運賃上昇は、港湾の混雑状況と関連がある。港湾の船積みや荷役の遅延で船舶が港湾に待機する時間が長くなると、船会社の運航回数が減少し船舶の供給不足、運賃上昇へとつながるためだ。業界によると、10日時点で全体の港湾内に待機中のコンテナ船の割合は36.1%と、3日に比べ0.4%増加した。

加えて新型コロナウイルスの影響による報復性消費などで、世界の貨物取扱量が増えている点も、運賃上昇の要因となっている。


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