「メタンも減らさねば」バイデン大統領の発言に文在寅大統領「積極的に協力する」(画像提供:wowkorea)
「メタンも減らさねば」バイデン大統領の発言に文在寅大統領「積極的に協力する」(画像提供:wowkorea)
米国のバイデン大統領は17日(現地時間)、オンライン首脳会議を開き、メタン削減への同意など、気候変動への対応に向けた各国の果敢な行動を促した。バイデン大統領はこの日の冒頭発言で気候変動対応の緊急性を強調し、2030年までにメタン排出を2020年比で少なくとも30%減らす‘国際メタン誓約’づくりのために欧州連合(EU)などと協力していると明らかにした。

特にバイデン大統領は「この共同目標は野心に満ち、現実的だ。この誓約を第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)での発表に同意してほしい」と強調した。続いて「我々は今、行動しなければならない」と述べた。

この日の会議に出席した文在寅大統領は「炭素中立に韓国は積極的な役割を果たす」とし「メタン削減案を模索する」と明らかにした。文大統領は「韓国はエネルギー・農業・廃棄物分野で、具体的なメタン削減計画を立てている」とし「2030年温室効果ガス削減目標(NDC)を引き上げ、メタン削減案を積極的に模索する」と明らかにした。

メタンは二酸化炭素と共に気候変動に大きな影響を及ぼす温室ガスだ。メタンは化学反応によってエアゾールやオゾンと結合し、大気汚染を誘発する。‘気候変動に関する政府間パネル(IPCC)’は8月の報告書で「メタンは二酸化炭素よりも強力な温室効果を及ぼす」と指摘した。

この日召集された会議は、‘エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)’だ。バイデン大統領が4月に主催したオンライン気候首脳会議の後続会議であり、10月末から英国グラスゴーで開かれるCOP26に先立ち、各国の温室効果ガス排出削減を促す場でもある。

今回の会議には、文在寅大統領を含め、英国のジョンソン首相とアルゼンチン、バングラデシュ、欧州連合(EU)、インドネシア、メキシコなどの首脳が参加した。さらに、ミシェルEU首脳会議常任議長、フォン・デア・ライエンEU執行委員長、グテーレス国連事務総長まで、9か国の首脳が出席した。

しかし、4月の気候変動枠組条約に出席した中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は参加しなかった。最近、オーストラリアに対する米国の核推進潜水艦技術支援決定に反発しているフランスのマクロン大統領も姿を現さなかった。4月のオンライン首脳会議当時は40か国の首脳が参加していた。

一方、韓国は先月、国会本会議で成立した炭素中立グリーン成長基本法で、少なくとも35%以上の温室効果ガス削減目標を設定したものの、来月の2050炭素中立シナリオでは、下限ラインを40%以上引き上げる案を最終調整している。

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