国民の力の尹錫悦候補(画像提供:wowkorea)
国民の力の尹錫悦候補(画像提供:wowkorea)
国民の力(野党第一党)の大統領選候補たちは初のテレビ討論会で対決したが、8人の候補は限られた時間内で討論を進めるため、やや‘散漫’だったとの評価が多かった。16日に開かれた1次テレビ討論会は、国民の力の党内選挙バスが始動した後に開催された初の討論会であり、大統領選を揺さぶる強力な変数になるという見方もあったが、候補別の質疑応答時間はそれぞれ4分にとどまり、候補たちの政策とビジョンなどに困難が伴った。党内外では、2次カットオフを前にして、残り5回の討論会も候補の支持率を左右する核心要素にはならないのではないかという見方も出ている。

専門家たちは8人で行われる討論会で、野党の大統領選構図を揺さぶる大きな変化はないと見通した。パク・サンビョン政治評論家は18日、ヘラルド経済の取材に対し「討論会は当然変数になりうる。しかし、国民は単純に討論会を見て候補を選ぶのではない」とし「1次討論会は人員が多すぎて、踏み込んだ討論にはならなかった」と分析した。続いて「(国民の中で)どれだけ討論会を見て支持を撤回するか」とし「(国民は)1次討論会で真摯な討論会を期待したというより、どの候補にインパクトがあるのかを見ようとした」と付け加えた。

さらに「候補が4人に絞られた後、本格的な討論になり、各候補たちの真摯な本音が分かる」とし「2次カットオフ前に行われる6回のテレビ討論会は周辺的要素としか作用しない」と診断した。

また「国民の力の候補たちの支持率を分ける1次的変数は討論会ではなく、『告発けしかけ』疑惑」とし「状況が(ユン・ソンニョル(尹錫悦)候補にとって不利になると)尹候補が討論をしっかりやろうが、やるまいが、ホン・ジュンピョ(洪準杓)候補に支持率が傾くだろう」と付け加えた。

一方、国民の力の関係者も「1次討論会は初討論なので注目度が高いが、残り5回の討論会はそれほど注目されにくい」とし「候補が多く、(残りの討論会が)興行に成功するのは容易ではないだろう」と見通した。

ただし、‘次のステージ’に進出する4位候補を分ける変数になるとの専門家たちの予測もある。ファン・テスン政治評論家は「次のステージに進む3人は確定したと見てもいいが、残り1人に誰が上がるかという問題が残っている」とし「討論会で活躍する候補がその1人になる可能性もある」と述べた。

なお、国民の力選挙管理委員会では16日の討論を皮切りに、23日、26日、28日、来月1日、5日まで、5回のテレビ討論を行うという。

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