写真:Yonhap News
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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は15日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を視察した後に「ミサイル戦力の増強こそ北の挑発に対する確実な抑止力になり得る」と述べたことを非難し、南北関係を完全に破壊しかねないと警告した。 金与正氏は朝鮮中央通信を通じて出した談話で、北朝鮮のミサイル発射を「挑発」とした文大統領の発言を不適切と断じた上で「一国の大統領として愚かこの上ない」と批判した。この日、北朝鮮は短距離弾道ミサイル2発を発射している。 また金与正氏は「大統領までが出てきて(われわれを)けなすなら、仕方なく相応の行動を取らざるを得ず、そうなれば北南(南北)関係は完全に破壊に至るだろう」と警告した。 ただ金与正氏は「われわれはそれ(破壊)を望んでいない」とし、「どんな言動も深思熟考すべきだ」とややトーンを弱めた。 この日、韓国は独自開発したSLBMの潜水艦からの発射実験に初めて成功。SLBMの潜水艦発射実験の成功は世界で7番目となる。 北朝鮮は文大統領の発言からわずか約4時間後に金与正氏が非難談話を出しており、韓国の発射実験成功に神経をとがらせている様子がうかがえる。
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