チョ・グク前法務部長官(画像提供:wowkorea)
チョ・グク前法務部長官(画像提供:wowkorea)
「タマネギ男」として日本でも有名な韓国のチョ・グク元法務部長官(元法相)は11日、韓国最大野党「国民の力」がキム・ウン(金雄)議員室に対する「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」の押収捜索を阻止したことについて痛烈に批判した。

「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」とはムン・ジェイン(文在寅)大統領とその側近のチョ・グク元法相が”検察改革”と言いながら推し進めて実現した組織。

チョ元長官は同日、フェイスブックで「『ユン・ソギョル(尹錫悦、今は保守野党の大統領候補となっている前検察総長)検察』が、ムン・ジェイン(文在寅)政権の韓国大統領府と各行政府で前・現職長官に対し押収捜索を敢行した際、言いたいことは山ほどあったが、黙々と応じた」とし、保守野党「国民の力」を遠回しに批判した。

2019年12月4日、尹錫悦検察は、賄賂授受など不正疑惑で拘束されたユ・ジェス(柳在洙)前プサン(釜山)市経済副市長に対する韓国大統領府の『監察打ち切り疑惑』を究明するとし、韓国大統領府の押収捜索を行なった。当時、韓国大統領府は、前例に従って境内への進入を拒否した後、任意で検察に資料を提出した。

チョ前長官は、この時、国家最上級の保安施設である韓国大統領府でも押収捜索に応じたとし、「しかしながら、高位公職者犯罪捜査処が『尹錫悦一派』の犯罪疑惑を確認するため(裁判所から令状を取って)押収捜索を行い、野党弾圧だと騒ぎ立てて押収捜索を拒否し、阻止した」と批判した。また、「誰が法治を遵守するのか」と反問し、野党を批判した。

高位公職者犯罪捜査処(公捜処)捜査3部(部長検事チェ・ソクギュ)は、10日午前9時頃から金議員の事務室をはじめ、自宅、車両、ソン・ジュンソン(孫準晟)前韓国大検察庁捜査情報政策官(現テグ(大邱)高等検察人権保護官)の大邱高等検察事務室、ソウルの自宅などを同時多発的に押収捜索した。

金議員事務室以外の4か所は押収捜索を終えたが、金議員の事務室は「国民の力」議員らと金議員が押収捜索に異議を唱えて阻止したため、高位公職者犯罪捜査処は捜索開始から11時間30分後の21時18分頃に撤収した。

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