韓国では、軍内での性犯罪によるスキャンダルが後を絶たない(画像提供:wowkorea)
韓国では、軍内での性犯罪によるスキャンダルが後を絶たない(画像提供:wowkorea)
韓国では、軍内での性犯罪によるスキャンダルが後を絶たない。空軍と海軍につづき陸軍でも、セクハラ被害を受けた副士官が自ら命を断とうとしていたことが確認された。

きょう(24日)陸軍などによると、陸軍のA下士(副士官)は昨年4月に任官した後、ある部隊に配属された直後 直属の上官であるB中士(副士官)から「交際しよう」と言われ断ったが、その後も度重なるストーカー行為とセクハラに苦しめられた。任官からわずか1週間後のことである。またB中士は A下士に対して酒に酔って電話したり、自身の性経験をひけらかしていた。

A下士は同年8月部隊に申告し、B中士は結局9月初め「品位維持義務違反」という理由で 罷免ではなく懲戒解任を受け、転属した。この過程で「加害者と被害者」という分離措置がきちんと行われず、2次加害があり、さらに資料遺失など調査の不手際も取り沙汰されている。このような疑惑が事実であるならば、最近の空軍と海軍副士官のセクハラ被害死亡事件と同様のものだということになる。

被害者の姉は今月20日、青瓦台(韓国大統領府)国民請願掲示板に「事件の調査過程で申告を阻止しようとする懐柔と合意の説得があり、適切な分離措置が行なわれていなかった」とし「その後 様々な2次被害があり、結局 部隊の転属を選んだがよくなることはなかった」と主張した。また「健康だった妹は、ストレスによる多数の気絶・嘔吐(おうと)・下血・脱毛・不眠・パニックの症状に1年以上苦しめられている」とし「数回にわたって自殺を試み、現在 総合的な治療のために精神病院に入院中だ」と吐露した。

陸軍は「現在 陸軍次元で被害者保護を最優先にし、関連刑事手続きおよび行政的措置などを進めている」とし「加害者に対しては懲戒解任処分後 告訴状が受け付けられ、民間警察へと移送し 現在裁判が進行中だ」と説明した。陸軍は「当時の事件を担当した軍捜査関係者たちを対象に、陸軍中央捜査団で処理の過程の適切性についても調査中だ」とし「2次加害関連者たちに対する捜査は現在 地域軍団で進行中だが、被害者の意志を考慮して管轄調整も検討している」と伝えた。

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