大韓航空の貨物機(資料写真)=(聯合ニュース)
大韓航空の貨物機(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国航空最大手、大韓航空が貨物輸送で新型コロナウイルスによる危機をチャンスに変えている。 金融監督院の電子公示システムによると、大韓航空の4~6月期の売上高は前年同期比16%増の1兆9508億ウォン(約1837億円)、営業利益は同31%増の1969億ウォンだった。 貨物の売上高増加が業績向上を後押ししたとみられる。4~6月期の貨物売上高は、過去最高を記録した昨年10~12月期の1兆3609億ウォンを上回る1兆5108億ウォンを記録した。 同社は昨年、新型コロナによる旅客急減をを受け、貨物事業を強化し、旅客を乗せずに貨物だけを輸送する貨物専用旅客機を65路線で運航した。 貨物専用旅客機の運航回数は昨年3月に38回だったが、現在は月800回を超え、1年5カ月で計1万回を突破し、貨物輸送量は計40万トンに達した。 同社は旅客機を貨物輸送に転用するなどして貨物輸送量を拡大している。検査キット、防護服、マスクなどの防疫用品、ワクチンは新型コロナ流行後、同社の代表的な輸送品目として定着した。 韓国に到着する新型コロナワクチンは韓国航空大手のアシアナ航空も一部を輸送しているが、大半は外国の航空会社と大韓航空が輸送しているという。 大韓航空は国内への迅速なワクチン輸送のために航空機の運航スケジュールを調整し、コールドチェーン(低温物流)設備を持続的に補強している。今月4日にオランダ・アムステルダムから仁川国際空港に輸送したワクチンは、同社のワクチン輸送量としては最多の253万回分だった。 韓国への新型コロナワクチン導入が本格化し、下半期のワクチン輸送も増えると予想される。同社関係者は、医薬品や医療物資の輸送にも全社を挙げて取り組んでいくと話している。
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