ファイザー・モデルナ製ワクチンの接種間隔を4週から6週に拡大…効果に問題は無いのか=韓国(画像提供:wowkorea)
ファイザー・モデルナ製ワクチンの接種間隔を4週から6週に拡大…効果に問題は無いのか=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では、モデルナ製ワクチンの受給に非常ランプが付いた防疫当局は、モデルナ・ファイザー製のワクチン接種間隔を6週に延長することにした。専門家たちはこのような間隔延長には大きな問題が無く、むしろ効果がより良いかもしれないと言及した。

保健福祉部のクォン・ドクチョル長官は9日、「新型コロナウイルス感染症対応保健福祉部-疾病管理庁合同ブリーフィング」において、「最近モデルナ社からワクチン生産関連の実験室問題の余波により、8月に計画されていた供給物量である、850万回分の半分以下であるワクチン物量が供給される予定であることを韓国側に知らせてきた」と話した。

韓国は国内接種計画にねじれが出ており、韓国政府はファイザー製、モデルナ製などmRNAを基盤としたワクチンの1・2次接種間隔を6週へと再び増やすことにした。これに先立ち防疫当局は、ファイザー製ワクチンの1・2次接種間隔をモデルナ製に合わせ、既存の3週から4週へと調整した。対象は50代の690万6000人と18~49歳の1526万4000人などだ。6週間隔はまず、9月まで適用される。

まず防疫当局と専門家たちは接種間隔の延長に対し、効果には大きな問題が無いと話した。チョン・ウンギョン疾病管理庁長は、「外国もワクチン受給・及び接種状況に合わせ接種間隔を調整する国がある」とし、「ドイツは6週、イギリスはファイザー・モデルナ・アストラゼネカ製などは全て8週の接種間隔を維持している」と説明した。

イデモクトン(梨大木洞)病院のチョン・ウンミ呼吸器内科教授も、「接種間隔を6週へ増やすことは、アメリカの疾病統制予防センター(CDC)などでも許可している状況」と伝えた。しかし続けて、「ワクチン接種日程に合わせ、日常生活のスケジュールを調整する国民が相当数である」とし、「モデルナ製のワクチン供給の有無に従い、ワクチン接種日程を変更しないよう対案を整えなければいけない」と強調した。

むしろ接種間隔延長がより効果があるという意見もある。ハルリム(翰林)大のイ・ジェガプ感染内科教授は、「ファイザー製のワクチンは1・2次接種の間隔は、8~12週が一番効果があるという研究結果がある。モデルナも同じであるはず」とし、「しかしデルタ株が流行している状況で接種間隔が空けば、感染に弱くなるかもしれないというのが問題」だと指摘した。

一方、防疫当局はワクチン受給への支障を解消するため、現在50代以上であるアストラゼネカ製ワクチン接種可能な年齢を、再び下げる法案を検討する。チョン庁長は、「アストラゼネカ製ワクチンは許可範囲が18歳以上で許可されているので、ワクチンの受給状況や流行状況に合わせて、許可範囲内でいつでも接種が可能だ」と答えた。このようになると、アストラゼネカ製ワクチンと同じプラットフォーム(ウイルスバクタ―)であるヤンセン(ジョンソンエンドジョンソン)のワクチン接種の可能な年齢も、50歳以上から再び下げるのではないかと見られる。
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