上海市で妻を殺害・焼却した男に死刑判決=中国(画像提供:wowkorea)
上海市で妻を殺害・焼却した男に死刑判決=中国(画像提供:wowkorea)
7月30日午前、中国・上海市の「上海市第一中級人民法院」は殺人と放火の罪に問われていた厳豪傑被告に対して死刑を言い渡した。また、死刑執行までの期間の政治的権利はく奪も宣告された。

 判決によると、厳被告は2018年から賭博による多額の借金を抱えていた。2020年3月20日午前8時頃、被告は知人の自動車で両親の家を訪れ、2階の寝室で被告の妻である劉さんにお金を借りようとして断られた。被告は台所から果物ナイフを持ってきて劉さんにお金を出すよう脅迫したが、再び断られたため、劉さんの首をナイフで数回にわたり刺して殺害した。その後、被告は証拠隠滅のため、寝室にあった本などにライターで火をつけて現場を立ち去った。

 被害者の遺体はこの火災により著しく損傷していたが、鑑定により、被害者の死因は鋭い刃物のようなもので左鎖骨下の動脈を切り付けられたことによる出血によるものと断定された。事件後、被告は家族の同行のもと公安機関を訪れ、一連の犯罪を自白した。

 「上海市第一中級人民法院」は「被告人・厳豪傑は被害者を故意に殺害し、放火によって公共の安全をおびやかした。その行為は『故意殺人罪』と『放火罪』に該当する。被告人の行為と手段は残忍で、その動機は卑劣であり、その結果は深刻なものであり、他人に対する非常に大きな危険性を持つものと判断する。そのため、自首したとはいえ減刑の対象にはならない。事件の事実、性質、状況、社会に対する危険度などを勘案し、法に基づいて上記の判決を言い渡す」と判決理由を説明した。

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