LG電子の本社があるビル(資料写真)=(聯合ニュース)
LG電子の本社があるビル(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子が29日発表した4~6月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比65.5%増の1兆1127億ウォン(約1065億円)、売上高は同48.4%増の17兆1139億ウォンだった。  営業利益は4~6月期としては2009年以来12年ぶりの高水準となり、売上高も4~6月期として過去最高を記録した。 新型コロナウイルスによるペントアップ効果(抑制されていた需要の回復)と巣ごもり需要に支えられ、生活家電を手掛けるホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(H&A)部門とテレビ事業を担うホーム・エンターテインメント(HE)部門が好業績をけん引した。 生活家電の今年上半期の売上高は、米家電大手ワールプールを約1兆6000億ウォン上回り、世界1位となった。この勢いが続けば年間1位も可能と分析される。 テレビ事業も有機EL(OLED)、ナノセル(高精細液晶)テレビなどプレミアム製品が善戦し、4~6月期に売上高4兆426億ウォンを記録。16年以来5年ぶりに4兆ウォンを突破した。営業利益は3335億ウォンで、前年同期比2倍以上に増加した。 自動車電装事業のビークル・コンポーネンツ(VC)事業本部は、売上高が1兆8847億ウォンと前年同期比2倍以上増加した一方、自動車用半導体の供給不足により1032億ウォンの営業損失を計上した。同社は10~12月には同部門の黒字転換を予想している。  在宅勤務と遠隔教育、ゲーム需要の増加などでIT製品が善戦し、インフォメーションディスプレーを販売するビジネスソリューション(BS)事業本部の売上高も1兆6854億ウォンと前年同期比約30%増加した。 LG電子は7~9月期も生活家電、テレビなど主力産業の市場支配力を強化し、電装やB2B(企業間取引)事業など成長事業を育成して売り上げ拡大を推し進める方針だ。 証券業界は、同社が7~9月期も四半期ベースで過去最高の業績を記録すると予想しており、年間売上高は70兆円超、営業利益も初めて4兆ウォンを超えるとの見通しを示した。
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