米中高位級の対面会談が、中国・天津で開かれた(画像提供:wowkorea)
米中高位級の対面会談が、中国・天津で開かれた(画像提供:wowkorea)
米中高位級の対面会談が4か月ぶりに開かれたが、中国側が初めから鋭い攻勢をしかけてきた。ジョー・バイデン米政権の発足以降の高官のうち 最も高位級の要人が訪中したという点で、「意味ある対話が行なわれる」という期待が高まっていたが、両国間の歩み寄りは 予想以上に困難であった。

中国外務省によると、対米業務を担当している謝鋒 外務次官は26日(現地時間)、中国・天津で 米国務省のウェンディ・シャーマン副長官と会い「米中関係は膠着状態に陥(おちい)っており、これは 米国の一部の人物たちが中国を『仮想の敵』としていることが、根本的な原因だ」と指摘した。

つづけて「米国側の『競争・協力・対抗』の3分法は、中国を抑圧する “まやかし”だ」とし「中国側に要求のある時だけ協力し、優秀な領域においては関係を切り 供給を中断するなど、中国を抑圧するためには 衝突も辞さずに対抗している」と批判した。

また 謝次官は、新疆ウイグル自治区などの地域での人権問題を非難する米国に 正面からぶつかってきた。

謝次官は「米国はまず、自分たちの人権問題をきちんと解決すべきだ」とし「歴史的にみると 原住民の部族を滅亡させ、現実的にみると 消極的な新型コロナウイルス感染症防疫により 62万人の米国人を死に至らしめた」と指摘した。また「米国は何の根拠があって、全世界の民主人権の代弁者を自認するのか」と問い「米国は、非常に誤った思考と 危険な対中政策を変えるべきだ」と求めた。

さらに 米国が平等に中国に対することを要求し「米国側は中国と共に進んで 互いに尊重し、公平な競争・平和的な共存を選ぶべきだ。健康的で安定的な中米(米中)関係が、双方に利益をもたらすだけでなく 国際社会全ての期待でもある」と強調した。

中国政府は シャーマン副長官の訪中を二日後に控えた去る23日、“反外国制裁法”を初めて適用させ「米国側の7人を制裁する」と発表している。

謝次官は会談後、中国の記者たちに「米国は、中国の内政に干渉し 中国の利益を損(そこ)なうことを中断せよ」とし「レッドラインに侵入し、火遊びで挑発することを中断せよ」と伝えた。

また「価値観を名分として、集団的な対決をすることも中断せよ」とし「国家の主権と安保・発展利益を守護するという、14億人民の強い意志と能力を絶対に過小評価してはならない」と警告した。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 96