習近平国家主席が主席就任後初めてチベットを視察した。少数民族の人権問題を取り上げ、圧力を強化するアメリカの動きを正面から突破するつもりだ。

ロイター通信は23日、習主席が今月21~22日にチベット自治区を訪問したと報じた。報道によると、習主席は21日、チベットに到着した後、チベットと四川省を結ぶ拉林鉄道の建設現状を視察し、チベットの首都ラサに向かった。

習主席がチベットを訪問したのは2012年に主席就任して以来初めてだ。 習主席はこれに先立ち、副主席時代の2011年、チベットを訪問している。 習主席はラサに到着した後、修道院とポタラ宮広場を訪問した。

習主席の訪問は最近、人権問題、周辺国独立問題などで中国への圧力を高めるアメリカに屈しないという意志を表明したものとみえる。アメリカは最近、新疆ウイグル自治区の強制労働問題などを理由に、新疆に投資する企業に警告するほか、新疆産商品の輸入を禁止する法案を制定するなど、制裁の水位を高めている。

習主席は中国共産党創党100周年の行事でも、台湾、新疆ウイグル自治区、香港、チベットなどの問題にアメリカなどの外部が関与することを容認しないという考えを示した。 また「中国人民が立ち上がっており、中華民族が支配され、苦しめられる時代は二度と戻ってこない」とし「一国両制と高度な自治方針を貫徹しなければならない」と強調した。

習主席のチベット訪問は、インドに対する警告メッセージも含まれていると分析される。 チベットは、インド北部のラダク地域と隣接する紛争地域だ。 昨年6月、ここで両国軍が武力衝突し、インド軍20人と中国軍4人が戦死した。 習主席の今回の訪問に、中国中央軍事委員会副主席であり人民解放軍の将官である張有夏氏が同行した。
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