ブロードピークで22年前に遭難した韓国人男性の遺体発見…登山隊長の失踪と同じ場所(画像提供:wowkorea)
ブロードピークで22年前に遭難した韓国人男性の遺体発見…登山隊長の失踪と同じ場所(画像提供:wowkorea)
ヒマラヤのブロードピーク(8047m)で遭難した韓国人登山家のキム・ホンビン隊長の捜索中断が決定された中、現地のベースキャンプ(4950m)付近で22年前に行方不明となった韓国の登山家の遺体が発見された。

26日、韓国外交部当局者と山岳界によると、今月上旬にブロードピークのベースキャンプ近くである外国人登山隊が韓国人男性故ホ・スングァン氏の遺体を発見した。

雪が少し溶けた間に風化された遺体が発見されたもので、一緒に発見された延世大学山岳部のジャケットと旗などによりホ氏の身元が確認された。

延世大学山岳会側は「遺体の収拾のために、この日、パキスタンに山岳会員1人を派遣した」と述べた。ただし、韓国に遺体を運ぶのは容易ではない状況で、現地で火葬の手続きを進めるという。

行方不明当時27歳だったホ氏は、1999年7月29日延世大学山岳会登頂隊所属で、故パク・ヨンソク隊長登山隊と合同でブロードピークに挑戦したが、海抜7300m地点で登山を諦め、下山途中で行方不明になった。

一方、ヒマラヤ14座を完登し、下山途中の18日午後(現地時間)行方不明となったキム・ホンビン隊長の捜索は中断した。

光州広域市の事故収拾対策委員会はこの日、「前日、パキスタン軍のヘリコプターが現場のブロードピーク7400m地点を6回巡回して偵察調査をしたが、肉眼ではキム隊長の姿を探せなかった」とし「救助隊のヘリコプターから撮影した映像をベースキャンプでも確認したが見つからなかった」と話した。

続いて「キム隊長の妻など家族はブロードピークの険しさとヘリコプター捜索の結果などを考慮して、現実的に生還は難しいと判断し、追加捜索の中断を要請した」とし「現地救助隊員たちも、家族の意思を尊重して決定に従う」と伝えた。
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