北朝鮮、対外宣伝メディアで「韓国統一部の廃止論」批判(画像提供:wowkorea)
北朝鮮、対外宣伝メディアで「韓国統一部の廃止論」批判(画像提供:wowkorea)
北朝鮮メディアが25日、韓国統一部の廃止を主張する韓国野党陣営の批判に乗り出した。

 対外宣伝メディア「統一のこだま」はこの日、韓国ソウルの住民ホン・スファさんが書いたとして「“国民の力”の素顔を見る」という投稿文を紹介した。

 この投稿文では、「最近、“国民の力”が変化と革新を主張しているが、中身がなく旧態依然だ」とし、韓国最大野党の「国民の力」のイ・ジュンソク代表、大統領候補のユ・スンミン前議員、ハ・テギョン議員が主張した女性家族部と統一部の廃止論を批判した。

 投稿文では「女性家族部廃止の主張を見ると、“国民の力”は女性の権利と尊厳などを考えていない」とし、「(ユ前議員の)主張通り、女性家族部が担当する事業を他の省庁に押し付けるほど、各省庁が性の平等を実現する準備ができていない」と強調した。

 投稿文は「女性家族部長官も戦利品として与えるポストではない」とし、「多くの省庁で政治家や大統領選挙キャンプの関係者が長官に任命されている。女性家族部の長官だけを戦利品として扱い、女性家族部を廃止しようとするのは、“国民の力”が女性の尊厳と権利を度外視し、女性をつまらない存在と考えている」と主張した。

 同文では、統一部廃止の主張に対しても批判の矢を放った。「国民の力」のイ代表が統一部廃止論を主張したことについて、「女性家族部廃止論が非難を受けたため、その出口戦略として主張した」と分析した。

 同日の記事は、ソウル住民の投稿文の形を借りたが、統一部廃止論に対する北朝鮮の初めての反応という点で注目される。

 一方、「統一のこだま」はこの日の記事で、「南朝鮮軍の海軍部隊で悪性ウイルス(新型コロナ)による集団感染が発生」、「済州島で発生した40代男性の殺人事件」などを韓国側メディアを引用して報道した。また、同様にソウルに住むジャーナリストのキム・ハクス氏の寄稿文だとして、竹島領有権に関する日本の主張に対して、強力な対応を注文した。
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