アイドルからメタバースまで、異色コラボ相次ぐ韓国カード会社

クレジットカード会社による異色コラボが相次いでいる。主要な顧客層である「MZ世代」（1980～2000年代生まれ）を確保するため、人気アイドルとコラボレーションしたカードや、インターネット上の仮想空間であるメタバースを利用するなど、積極的なコミュニケーションに乗り出している。

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クレジットカード業界によると、主要な企業はメタバース関連事業へ進出、もしくは進出ための準備を進めている。

最初にメタバース市場へ進出したのはハナカードだ。同社はメタバースプラットフォーム「ゼペット（ZEPETTO）」に「ハナカード・ワールド」をオープンし、積極的な広報活動を行っている。「ハナカード・ワールド」は野外コンサート場やキャンプ場など、計6スペースからなる。アバターはここでコンサートやキャンプを楽しめる。同社は「ハナTVミュージックコンサート」を開催し、ファンミーティングの場を提供して、顧客間のコミュニケーションチャンネルとしても活用する計画だ。

新韓カードは「ゼペット」を運営するネイバーZと提携し、仮想空間の構築はもちろんメタバースに特化したカードまで提供する予定だ。同社のゼペットワールドは、利用者の行動パターンを熟知するゼペット内部の部署と、多数のゼペットワールドを作った実力あるクリエイターと協力したうえで構築する予定だ。Z世代（1990年後半～2000年代前半生まれ）のメタバースにおける行動パターンや好むデザインなどのデータとノウハウを凝縮し、Z世代に合った差別化されたスペースを提供する計画となっている。

さらに同社のゼペットカードでは、複雑な加入手続きはなく本人認証だけで発給できるプリペイドカードに、ゼペットだけで使える10代向けの割引特典を提供する計画もある。

一方、BCカードは人気アイドルグループ、BLACKPINK（ブラックピンク）と提携し、韓国で初めてアーティストとの提携を通じた「ブラックピンクカード」を発行した。このカードのデザインはメンバー個々の写真とブラックピンクを象徴するイメージなどからなり、顧客は全10種類のデザインのうち1つを選択し利用申請できる。

このほか新韓カードは、ファンダムプラットフォーム企業のウィバースと提携し、BTS（防弾少年団）カードを発行する予定だ。