韓国の今回の電力需要、111年ぶりの猛暑だった2018年に比べ増加の展望(画像提供:wowkorea)
韓国の今回の電力需要、111年ぶりの猛暑だった2018年に比べ増加の展望(画像提供:wowkorea)
韓国電力公社は今夏の電力需要について、景気回復による作業生産の増加と猛暑を受け1~7月期の累積使用料が、前年同期比3.8%増の30万5416ギガワット(GWh)を記録すると展望した。

韓国電力は今年、電力需要のピーク時期(8月2週目)の電力供給能力を9万9174メガワット(MW)と予測した。これは昨年より1223MW多い数値だが、猛暑による冷房需要の増加と景気回復の影響などで予備率は下がると予想した。

冷房需要は過去最悪の猛暑を記録した2018年より、最低338MWから最大3838MW増加するとみられている。半導体、自動車、機械装備など電力を多く消費する業種の景気回復による輸出実績好調で、主要産業の電力使用量も昨年より約9.9%増えるとの分析だ。業種別では1~7月の累積で、自動車が前年比15.9%増の1万719GWh、また半導体と機械装備がそれぞれ8.8%増えると予想される。

今夏の電力使用の急増を受け韓国電力は7月5日から、本社と15の地域本部で「電力需給対策状況室」を運営し、全国244の事業所から発生する緊急状況に備える非常対応システムを構築して対応にあたっている。

韓国電力の関係者は「電力需給の非常時に備え、159戸の顧客と緊急節電需要調整契約を締結し885MW分のデマンドレスポンスを確保した」と話し「電力販売量の約50%を占める、契約電力3000MW以の大容量顧客1万1967戸を対象に効果的な協力体系を構築し、電力需給状況の共有とピーク時の節電案内を進めている」と続けた。

韓国電力は今夏の電力需要の非常状態への対応能力を強化するため7月21日、チョルラナムド(全羅南道)ナジュ(羅州)本社にある災難総合状況室で「電力需給非常訓練」も行った。この訓練は異常高温で電力需要が急増する状況で、発電機に予想外の故障が発生し予備率が急減した状況を仮定し、予備率の割合によって注意や警戒、深刻度などの段階別に行われた。


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