空軍の空中給油輸送機(資料写真)=(聯合ニュース)
空軍の空中給油輸送機(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソマリア沖のアデン湾に派遣されている韓国海軍「清海部隊」の第34陣を乗せた駆逐艦「文武大王」(4400トン級)で新型コロナウイルスの感染者が発生した問題で、第34陣の全員を韓国空軍の輸送機で帰国させる案が検討されていることが16日、分かった。複数の軍筋の話によると、前日に、第34陣を率いるキム・ドンネ大領(大佐)から部隊員家族への通知があった。現時点では19日から25日までの間に帰国する可能性が高いとの見方を伝えたという。

 同艦では15日に乗組員6人の感染が確認され、艦艇内の施設に隔離された。他にも感染が疑われる症状のある約80人が別に隔離されている。清海部隊第34陣は今年2月に出発し、8月中旬まで任務に当たる予定だった。約300人の乗組員全員がワクチンを接種しておらず、感染の急拡大が懸念されている。

 政府は現在、文武大王から近い国にある韓国公館を通じて空軍輸送機の運航に必要な協議を進めているとされる。多目的の空中給油輸送機KC330の2機使用が有力視されているようだ。

 軍は、清海部隊第35陣として文武大王と任務を交代する予定で先月出港した同クラスの駆逐艦の艦長と艦艇運用に必要な人員を現地に向かわせ、文武大王を韓国に戻す計画だ。


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