韓国首都圏の学校、90%がオンライン授業開始(画像提供:wowkorea)
韓国首都圏の学校、90%がオンライン授業開始(画像提供:wowkorea)
韓国の首都圏で「社会的距離の確保」の防疫措置が、最高レベルの4段階に格上げされたことにより、ソウル市の幼稚園、小・中・高等学校は、14日から全面オンライン授業を開始した。学生は、夏休みまであと2週間というところで、先生・友人と会えなくなり、急遽オンライン授業の切り替えで、学校現場は混乱が続いた。

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この日、教育部(文部科学省に相当)が発表した授業の現状によれば、首都圏の幼・小・中・高7768校のうち6944校(89.4%)がオンライン授業に転換した。登校する学校は693校にとどまった。キョンギド(京畿道)では、オンライン授業に切り替えた学校が4554校で、最も多かった。続いて、ソウルが1599校、インチョン(仁川)が791校であった。

首都圏では、期末試験、成績確認、高校3年生対象のワクチン接種関連教育などを除けば、すべての学校がオンライン授業に転換した。今回のオンライン授業は、夏休み前の2週間ほど行われる。教育部によると、来る19~23日までに、ほとんどの学校が夏休みに入る。

防疫当局が9日、首都圏の防疫措置の段階格上げを発表した後、急遽オンライン授業に転換され、学校現場は慌しい雰囲気だ。一部の学校では、トルボム(学童保育)とそのスペースの確保が難しく、教室で教師が授業を進行しながら、学童保育をおこなう教師も出てきた。

今月12日、京畿道・仁川学校に続き、この日、ソウルの学校までオンライン授業が集中し、授業のプラットフォーム接続に、一時不具合が生じたりもした。ソウル市カンドン(江東)区の小学校では、同日から全校生徒790人がオンライン授業で問題が続出した。

この学校のキム・テリム教師は「接続がなかなかできなかった。昨日から既にズーム会議を開こうとしても開かないことが発生した」と吐露した。続いて「画面が真っ黒になることもあった」とし「インターネット問題の改善が必要である」と述べた。

教師と保護者たちは、新型コロナ感染拡大が続く状況で、2学期の登校も厳しいのではないかとし、教育当局が対策作りに乗り出すと口をそろえた。

中学2年生の子供を持つ親は、「(教育当局が)無謀に登校を進めるのではなく、むしろオンライン授業の質を向上させる方策を講じて欲しい」とし「午前・午後登校するなど、より多くの学生が安全に登校できる方法を研究してほしい」と述べた。

京畿道小学校教師も「このような傾向が続けば、2学期の登校は、難しいだろう」とし「オンライン授業を実施し、2学期に備えて、教師のサポートや授業システムのサポートなど、緊急事態を念頭に置いた計画を準備しなければならないだろう」と強調した。

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