首都圏の距離確保4段階により再び始まった遠隔授業…学校現場は混乱=韓国(画像提供:wowkorea)
首都圏の距離確保4段階により再び始まった遠隔授業…学校現場は混乱=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナウイルス感染症の再拡散で、韓国の首都圏には社会的距離確保4段階が適用され、12日、各学校は全面遠隔授業へと切り替えた。突然の遠隔授業への切り替えに学校現場は混乱が続いた。

教育部はこれに先立ち、9日に首都圏の社会的距離確保4段階引き上げに伴う学事運営措置を発表し、14日から全面遠隔授業に切り替えることを明らかにした。学事日程の変更や児童の世話の空白を最少化するため、猶予期間を設けている。

キョンギド(京畿道)教育庁とインチョン(仁川)市教育庁は、コロナの拡散を考慮し、教育部と協議して準備が整った学校はこの日から遠隔授業を実施することにした。ソウルの場合、14日から遠隔授業に切り替える学校がほとんどと思われる。小・中・高校の90%は19日から23日までの間に夏休みが始まるだけに、遠隔授業は最大2週間続く見通しだ。

2学期の全面登校を期待していた学校現場では、突然の遠隔授業への切り替えで混乱した。教師たちは「週末は遠隔授業の準備に追われ、冷や汗をかいている」と打ち明けた。特に、1学期は毎日登校していた小学校1・2年生は遠隔授業が初めてのため、混乱が続いた。

京畿道で小学校教師を務めるチョン某さん(47)は、「遠隔授業初日は教師と生徒共々、大変だった」とし「小学校1年生は遠隔授業の経験がないため、スマート機器やズームの使用が難しく、遠隔授業を遊びと考えているからか、教師との相互作用や集中度が大きく低下した」と話した。続いて「緊急に児童の世話をする教室も人やスペースの支援がなく、教師が教室で生徒たちを連れて遠隔授業をする場合もある」とし「教育部で対策や支援もないようで、夏休みの前までこんな状態で授業をしなければならないのかと思うと心配だ」と吐露した。

ソウルで中学校教師を務めるカン某さん(38)は「この日から全面遠隔授業に入り、教師だけでなく父兄や生徒も冷や汗をかいた」とし「うちの学校は教師の30%程度が在宅勤務なので遠隔授業初日はサーバーが不安定ではなかったが、昨日、授業の準備をしようとしたところ、遠隔授業プラットホームである『ニューセム』の接続が不安定になり、授業の準備が遅れたりもした」と伝えた。さらに「共働き家庭では急に遠隔授業に転換され、子どもの世話をしてくれる人を探すことができず、困ることが多いと聞いている」とし「最近の生徒たちはコンピューターに慣れているため、授業を聞いているふりをしてオンラインゲームをする場合が多く、学習協力者がいないと問題になってしまう状況だ」と述べた。

保護者たちも週末の間、急いで学習機器やWi-Fiなど遠隔授業の準備に追われていた。特に共働きの保護者たちは、突然の遠隔授業への切り替えにより、子どもの面倒を見てくれる人を見つけられず、気をもんでいる。

小学校5年生の保護者であるパク某さん(47)は「学校で遠隔授業やユーチューブリンクを視聴する時には、保護者の指導をお願いすると案内しているが、共働き家庭なのでそばで面倒を見てくれる人がいない」とし「義理の両親の家に行かせることができるよう、むしろ学校の夏休みを早めてほしい」と吐露した。

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