仁川市内の保健所で新型コロナウイルス検査の順番を待つ人々=12日、仁川(聯合ニュース)
仁川市内の保健所で新型コロナウイルス検査の順番を待つ人々=12日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の疾病管理庁は12日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が青瓦台(大統領府)で開いた首都圏特別防疫点検会議で、新型コロナウイルス感染状況と今後の見通しについて報告した。 同庁は、感染が急拡大し流行の「第4波」が本格化した国内の感染状況について、インドで最初に発見された変異株で感染力がより強い「デルタ株」の感染者増加などにより流行が当面続く可能性があるとの見方を示した。 1人の感染者が何人に感染させるかを示す実効再生産数が1.22で、感染拡大が懸念される「1」を上回っており、今の状況が続けば8月中旬には1日当たりの新規感染者数が2331人にまで増加し、その後は減少すると予測した。 ただ、首都圏の感染防止策「社会的距離の確保」のレベルが最高段階の第4段階に引き上げられたため、その効果で感染拡大が抑えられた場合は、2週間後から1日当たりの新規感染者数が減少し、8月末に600人台になるとの見通しを示した。 同庁は、流行の第4波が第1~3波と異なる様相を帯びているとみている。20~30代の感染者が多いのも第4波の特徴のうちの一つだ。第3波では感染者全体に占める20~30代の割合が26.0%だったが、最近は41.9%に上昇した。一方、ほとんどが新型コロナワクチンの1回目の接種を終えた60代以上は、感染者全体に占める割合が29.6%から8.3%に下がった。 デルタ株の検出も増えている。7月第1週に首都圏で確認された感染者のうち、デルタ株が検出された事例は約26.5%で、6月第2週(2.8%)に比べ10倍近く増加した。
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