ロボットが出前を1階で受け取り玄関まで配達、韓国で配達の民族が「ディリータワー」サービス開始(画像提供:wowkorea)
ロボットが出前を1階で受け取り玄関まで配達、韓国で配達の民族が「ディリータワー」サービス開始(画像提供:wowkorea)
配達ロボットが、マンションの1階で品物を受け取り、各世帯の玄関前まで配達するロボット配送サービスが、韓国で初めてスタートした。

出前アプリ「配達の民族」を運営するウーワ・ブラザーズは、自律配送ロボットがマンションなど建物内を走行し食事などを各世帯に配送する「ディリータワー」サービスを開始したと発表した。最初のサービス地域は、ソウル市ヨンドゥンポ(永登浦)区にある住商複合ビル「フォレナ・ヨンドゥンポ」だ。

「ディリータワー」は各世帯の玄関前まで物品を配達する自律走行型室内配達ロボットで、事前に入力された移動経路に従って動き、エレベーターにも自ら乗り降りできる。

「フォレナ・ヨンドゥンポ」に導入された「ディリータワー」は計3台。マンションやオフィステル(住居も兼ねたオフィス)293世帯の住民は、出前アプリ「配達の民族」で注文した品物を「ディリータワー」を通じて受け取ることができる。

「ディリータワー」は計3棟あるマンションの1階に配置され、配達業務を遂行する。配達員が品物を1階まで持ってきた後、「ディリータワー」に品物を入れ注文者の電話番号を入力すれば各世帯への配送が開始される。

「ディリータワー」は無線通信で共用エントランスを開き、エレベーターを呼んで階数を入力できるため、階の移動も可能だ。部屋の前まで到着すると、顧客に電話をかけお知らせメッセージを送る。顧客はロボットに自身の電話番号を入力すれば、物品を受け取ることが可能だ。

「ディリータワー」の積載スペースは上下2つに分かれており、容量は上部が23リットル、下部が15リットルだ。積載可能な重さは最大20キログラムとなる。

ウーワ・ブラザーズは今回の「フォレナ・ヨンドゥンポ」を皮切りに、マンションやオフィス、オフィステルなどへサービスを拡大する計画だ。現在ソウル市チョンノ(鐘路)区にある「Dタワー」で「ディリータワー」のサービス提供を準備しているほか、多数の建設会社と導入に向けた協議を行っている。

ウーワ・ブラザーズのキム・ヨンソプ・ロボット事業室長は「入居者には安全で便利な非対面配達サービスを提供する一方、配達員には配達時間を減らすことでより多くの配達が可能となる機会を提供するものと期待する」と述べている。



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