首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)だけでなく、首都圏以外の地域でも流行の規模が拡大しつつあり、全国的な感染拡大への懸念も出ている。
政府は同日、感染拡大の勢いが増している首都圏の感染防止策「社会的距離の確保」のレベルを12日から2週間、最高レベルに当たる第4段階に引き上げる方針を発表した。
新たに確認された市中感染者1236人を地域別にみると、ソウル市が495人、京畿道が396人、仁川市が72人で、首都圏が計963人と全体の77.9%を占めた。首都圏の新規市中感染者は3日連続で900人を超えた。
首都圏以外の地域では、釜山市が53人、忠清南道が51人、済州道が30人、大田市が28人、江原道が23人、慶尚南道が17人、大邱市、蔚山市がそれぞれ16人、忠清北道が13人、慶尚北道が9人、全羅北道が8人、全羅南道が5人、光州市が3人、世宗市が1人だった。
語学講師の集まりに端を発し、首都圏の複数の語学学校とソウル市麻浦区の飲食店に広がった集団感染は、感染者が累計344人に増えた。ソウル市内の百貨店では、これまでに従業員ら76人の感染が判明した。また、韓国軍最大の新兵訓練機関である忠清南道論山市の陸軍訓練所では、計77人の感染が確認された。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは80人だった。このうち39人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの41人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から2人増えて計2036人となった。韓国国内の平均致死率は1.23%。重篤・重症患者は5人減り、148人となっている。
8日の検査件数は4万1435件で、前の日に比べ5155件多い。
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