イさん(左)は8日午後、河泰慶(ハ・テギョン)国会議員(最大野党「国民の力」)とともに韓国大統領府前で記者会見を開き、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に責任者の処罰と捜査着手を訴えた(国会写真記者団)=(聯合ニュース)
イさん(左)は8日午後、河泰慶(ハ・テギョン)国会議員(最大野党「国民の力」)とともに韓国大統領府前で記者会見を開き、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に責任者の処罰と捜査着手を訴えた(国会写真記者団)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮軍が昨年9月、黄海で韓国公務員男性を射殺した事件を巡り、男性の兄のイ・レジンさんが8日、北朝鮮の在香港領事館と在モンゴル大使館にそれぞれ電子メールを送り、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)宛ての手紙を託した。弟の遺体が保存されているかどうかの確認や事故現場への訪問の許可、北朝鮮当局による事故経緯の説明などを求めた。 イさんが9日、電話取材に明らかにした。2月に韓国統一部の李仁栄(イ・イニョン)長官に会った際も金正恩氏に渡してほしいとして手紙を預けたが、同部に最近確認したところ、南北間の連絡手段が途絶えているために渡っていないと言われたという。 イさんは金正恩氏への手紙で、「韓国政府でなく個人として、遺族の代表として、切にお願いする」と書き出して希望事項を伝えた。また、「韓国政府と国連にも訴えたが、金委員長の善処のほうが素早く正確だという考えが先立った」とし、金正恩氏の配慮を求めた。今のところ、メールを送った両公館から返信は受け取っていない。
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