韓国政府、本日（9日）「首都圏の防疫措置」を発表…「2人の集まりだけが許容」のレベル4を検討

韓国政府は今日（9日）、首都圏に対する新たな防疫措置（社会的距離確保）の段階を発表する。韓国政府は、感染者が急増していることから 夕方に2人の集まりだけを許容するなどの「レベル4措置」を適用するものとみられる。

韓国政府は今日の午前、キム・ブギョム（金富謙）首相の主宰による中央災難安全対策本部会議を開き、首都圏に対する防疫措置の調整案を発表する。キム首相はきのう（8日）、国会施政演説で「政府は 背水の陣の覚悟で、防疫措置の最高段階まで検討している」と語った。

レベル4に引き上げられれば、午後6時以降は 2人までの集まりに制限される。3人以上の私的集まりが禁止されるということである。クラブと酒場などは 集合禁止命令が下され、運営できなくなる。食堂やカフェなどの営業時間は、夜10時までの制限が維持される。カラオケルーム・フィットネスクラブなどの各種施設も、夜10時までの営業制限が維持される。

公共機関や企業の場合 在宅勤務が勧告され、説明会や記念式などの行事は禁止される。スポーツ競技などは、無観客で行なわれることになる。1人デモ以外の集会や行事は 全面的に禁止され、結婚式と葬儀は 親族だけの参加が許容されることになる。

このようなことは、新型コロナウイルスによる感染拡大を踏まえてのことである。きのうの0時基準で 一日の新規感染者は1275人となり、歴代最大を記録した。首都圏だけでも994人の感染者が発生し、ソウルでは545人が発生した。防疫当局は「この状況が続けば 今月末には1400人、もっと悪化すれば2140人まで感染者が急増する」ものと推定している。

キム首相は国会施政演説で「この1年半の間 苦労しながら積み上げてきた我々の防疫が、今 絶体絶命の峠を迎えている」とし「特に 首都圏の状況が深刻だ。感染者全体のうち 首都圏の占める割合が80%を超えている」と指摘した。つづけて「ここで新型コロナの拡散を防ぐことができなければ、これまでの全ての努力が無に帰すことになるという切迫した心情で臨んでいる」とし「国民の皆様の防疫に対する協力を、改めて切にお願いする」と求めた。