(画像提供:wowkorea)
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聯合ニュースなど韓国の主要メディアは20日、共同通信の報道を引用し、韓国の植物園に設置されている慰安婦謝罪像「永遠の贖罪」について、園長が東京での展示を検討していることを伝えた。

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この像の存在が広く知られるようなったのは、昨年7月のこと。像は、韓国北東部のカンウォンド・ピョンチャン(江原道・平昌)にある民間の「韓国自生植物園」にそれ以前から設置されていたが、昨年7月25日付の地元紙・キョンヒャン(京郷)新聞がこの像について最初に報じ、日韓両国の主要メディアが追随して報じたことで、日韓両国で物議を醸す事態に発展した。

像は、植物園のキム・チャンニョル園長から依頼を受け、彫刻家のワン・グァンヒョン氏が制作、2016年に完成した。

慰安婦を表現した少女像の前でひざまずき謝罪する像のモチーフは、当時、首相を務めていた安倍晋三氏と指摘された。キム園長も当初、「安倍を象徴して造成した」などと話していた。

しかし、日本のみならず、韓国でも物議を醸す事態に発展するや、一転、「謝罪する男性が安倍であればいいという気持ちはあるが誰かを特定はしていない」と否定。「日本の首相でも政治家でも、責任ある人が謝罪する姿をどうしても見たいという思いがある」と説明した。一方、キム園長が日本メディア向けと韓国メディア向けとで、説明を変えているとの見方もある。

しかし、現在も韓国メディアはこの像について「安倍謝罪像」、「少女像の前でひざまずく安倍像」などといった表現を用いており、園長が東京での展示を検討しているとする今回の報道でも、こうした呼称を見出しに採用している。

像の存在が明らかになるや、当時、官房長官だった菅義偉首相は「事実だとすれば日韓関係に決定的な影響を与える。国際礼儀上、許されない」と批判した。

この像に関しては、韓国でも賛否両論上がった。市民団体「反日銅像真実究明共同対策委員会」は像が「日韓関係悪化の元凶」として、撤去を求めるデモを行った。

しかし、この像は現在まで植物園に設置されたままとなっている。

像の存在が日韓両国民に広く知られるようになってから、間もなく1年になる現在、園長が像の東京での展示を検討していることを明らかにした背景には何があるのか。

共同通信によると、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、慰安婦を表現した少女像などに抗議が殺到したことで企画展が中断した後、東京などで再び少女像の展示計画が持ち上がっていることがキム園長の念頭にあるという。

韓国の市民団体などは、これまで慰安婦少女像のほか徴用工像を韓国内各地に設置してきた。2015年の日韓合意で韓国政府は、ソウルの日本大使館前に設置の少女像について「解決の努力」を約束している。しかし少女像には「日本軍の性奴隷蛮行を世界に知らせる」との趣旨の下、国内にとどまらずドイツやオーストラリアなど海外にも設置されている。

次々と像の数は増えたが、ソウル中央地裁が慰安婦問題をめぐる訴訟で、ことし1月と4月で真逆の判決を出すなど、問題は深刻の度合いを増している。

今回、キム園長が検討している謝罪像の東京での展示も、実現するかは懐疑的だが、仮に展示されたとしても日韓の対立をさらに深めるだけだろう。

芸術を装って政治扇動を繰り返す勢力をコントロールする方法は「権力の力」ではなく「真実の力」であるべきだ。慰安婦の法的問題は1965年の日韓条約や2015年の日韓合意で韓国政府の問題となっている。韓国国内の裁判が幾らフラフラしても、韓国政府が約束を守れば自ら処理できる問題である。

しかし、その後も韓国と日本の間には、両国英霊の名誉の問題が残る。80年前の慰安婦の真実は何だったのか徹底して究明しない限り、歴史に対する日韓未来世代の共通認識の問題は残る。高齢の元慰安婦イ・ヨンス(李容洙)氏が最後の願いとしているICJ(国際司法裁判所)付託を日韓政府が一刻も早く実現すべき理由である。

その裁判の過程で、80年前の真実は少しずつ韓国国民と日本国民の目の前に現れるはずだ。その結果はイ氏も予想できなかったものかも知れない。

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