朴槿恵前大統領の自宅、31億ウォンで公売へ=韓国(画像提供:wowkorea)
朴槿恵前大統領の自宅、31億ウォンで公売へ=韓国(画像提供:wowkorea)
ソウル市瑞草区内谷洞にあるパク・クネ(朴槿恵)前大統領の自宅が、公売に出される。国政壟断(ろうだん)などの罪で確定判決を受けた朴前大統領は罰金180億ウォン(約17億5000万円)、追徴金35億ウォン(約3億4000万円)を納付できず、自宅が競売にかけられることになった。

 今月22日、裁判所の競売を専門に扱うGGオークションによると、今年8月9日から3日間にわたり最初の公売入札が行われる予定だ。ソウル中央地方検察庁が、韓国資産管理公社に公売を委任した。

 同住宅は、13年前の2008年に保存登記された一戸建てで、鑑定価格は31億6554万ウォン(約3億1000万円)。同日、入札が無効になった場合は最低入札価格を10%引き下げ、1週間ごとに再び入札を行う。

 朴前大統領はこの住宅を2017年4月に28億ウォン(現在レート=約2億7200万円)で購入した。土地面積は406平方メートル、地下1階と地上2階建ての建物は、総面積が571平方メートルだ。九龍山の麓にある住宅団地内にあり、高速道路へのアクセスも非常に容易だ。

 GGオークションのイ・ジュヒョン先任研究員は「公売手続きは、競売で使われる引き渡し命令の申請制度がないため、さらに複雑な明け渡し訴訟をしてから住宅の引き渡しを受け取ることになる」とし、「朴前大統領が収監中であることを考慮すると、住宅が引き渡されるまで相当な期間を要するとみられる」と述べた。

 一方、朴前大統領は1月14日、大法院(日本の最高裁判所に該当)で懲役20年、罰金と追徴金計215億円(約20億円)の判決を受けた。中央地検は最高裁の判決翌日、朴前大統領に罰金と追徴金を納めるよう納付命令書を送ったが、朴前大統領は自主納付期限内に納付しなかった。検察は金融資産2件を取り押さえ、追徴金のうち26億ウォン(約2億5000万円)を執行し、残りの追徴金取り立てのため、内谷洞の自宅を差し押さえ公売することにした。
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