東京五輪メダルを足掛かりに、より大きな目標を夢見るオ・セフンーチョ・ギュソン選手(画像提供:wowkorea)
東京五輪メダルを足掛かりに、より大きな目標を夢見るオ・セフンーチョ・ギュソン選手(画像提供:wowkorea)

 東京五輪のサッカー韓国代表フォワードのオ・セフン(22)とチョ・ギュソン(23、以上金泉尚武FC所属)にとって東京五輪は長い間待ってきた舞台だ。年齢別代表チームでプレーできる最後のチャンスであると同時に、より大きな目標を達成できる足場であるからだ。

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 キム・ハクボム監督率いるオリンピック代表チームは12日と15日、済州ワールドカップ競技場でアフリカの強豪・ガーナと2連戦を行う。オ・セフンとチョ・ギュソンも今回の試合のために厳しい練習を消化している。

 オ・セフンとチョ・ギュソンは今月10日、大韓サッカー協会を通して行われたテレビインタビューで、五輪出場に対する期待と覚悟を示した。

 オ・セフンは「自分はストライカーなので、無条件にゴールを決めなければならない」とし、「ゴールという目標を持って準備に励みたい」と意欲を示した。また、「五輪に出場するのが1次目標だが、最終目標はメダルだ」とし、「五輪に出場するすべてのチームが金メダルに向けて準備しているように、私たちもメダルを望んでいる」と明らかにした。

 チョ・ギュソンもまた「第一の目標は五輪に出る機会を得ることであり、出場できるなら試合に出るのが第二の目標だ」とし、「ゴールを決めてトーナメントで着実に勝てば、金メダルまで獲得できると思う」と述べた。

 続いて「国内で久しぶりの親善試合をすることになったが、ファンの前で良い姿を見せたい」とし、「ゴールを決めればファンも喜ぶだろう」と付け加えた。

 オ・セフンとチョ・ギュソンは現在、軍チームであるKリーグ2(2部リーグ)の金泉尚武FCで軍服務している。1998年生まれのチョ・ギュソンが1999年生まれのオ・セフンより1歳年上だが、階級はオ・セフンの方が高い。オ・セフンは除隊を2週間後に控えた末年兵長(徴兵制による軍入隊において1番上の階級)であるのに対し、チョ・ギュソンはようやく一等兵(徴兵制による軍入隊において上から3番目の階級)だ。チョ・ギュソンはインタビュー中、オ・セフンについて『オ・セフン兵長』と丁寧に礼儀をわきまえた。一方、オ・セフンはチョ・ギュソンを『チョ一等兵』と呼んで古株の威厳を示した。

 チョ・ギュソンはオ・セフンと絡んだ軍隊エピソードを紹介した。チョ・ギュソンは「寒い冬の日の朝に点呼をする時、手袋をはめて出かけたが、後ろからオ・セフン兵長が手袋をくれた」とし、「軍隊に私の味方がいるという気持ちがうれしかった」と美談を伝えた。これに対し、呉世勲は「代表チームで一番親しい先輩だ」とし、「今は後任だが、その時はとても気の毒がった」と話した後、明るく笑った。

 今月23日に除隊するオ・セフンは「早く軍隊に行ってよかったと思う」とし、「軍問題を早く解決し、五輪のメダルなど大きな夢を描いている」と強調した。チョ・ギュソンは「東京五輪がもう少し現実的な目標として近づいてくる。メダルを取れば早期除隊が可能だ」とし、「たまに想像したりしたが、それが夢ではなく現実になるよう一生懸命努力したい」と話した。

 実際に2人の立場では東京五輪への出場を安心してばかりはいられない。五輪代表チームのワイルドカード(24歳以上の選手)候補として、A代表チームの中核攻撃選手のファン・ウィジョ(ボルドー)の名前が挙がっているためだ。もし、18人のエントリーの中にファン・ウィジョが含まれれば、オ・セフンかチョ・ギュソンのどちらか1人は除外される可能性が高い。

 しかし、オ・セフンとチョ・ギュソンは、ファン・ウィジョをライバルだと思っていない。むしろ、学ぶ点が多い先輩攻撃手だと仰いだ。

 オ・セフンは「(ファン)ウィジョ先輩はアジア最高のフォワードで、爆発的なパフォーマンスがいい」とし「その姿に魅了され、学ぶべき点が多い選手だ」と話した。チョ・ギュソンも「アジアではウィジョ先輩の攻撃を防げるDFがいないと見ている」とし、「現役選手の中で最高のストライカーだと思っており、どの角度からも簡単にゴールを入れる方法を見て学んでいる」と尊敬の念を示した。

 それでも2人は自らの長所をアピールすることを忘れなかった。オ・セフンは「ターゲット型ストライカーとして、空中ボールやもみ合いなどは私の方がウィジョ先輩より優れていると思う」と言及した。チョ・ギュソンは「(自分は)空間に浸透する能力が高いのではないかと思う」と述べた。

 オ・セフンとチョ・ギュソンは五輪代表チームと東京五輪を越えて、もっと大きな選手に成長したいという意志を明確にした。

 オ・セフンは「今のように地道に努力し、成長してA代表チームに行きたい」とし、「チームのために当てる選手、犠牲になる選手になる」と誓った。チョ・ギュソンも「“第2のチョ・ギュソン”を夢見る後輩が増えるようにしたい」とし、「五輪に出場できれば、もっと切実な気持ちで犠牲になり、助けられるよう頑張る」と強調した。

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