新型コロナウイルス検査の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
新型コロナウイルス検査の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は11日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から556人増え、累計14万6859人になったと発表した。市中感染が541人、海外からの入国者の感染が15人だった。

 1日当たりの新規感染者数は8日(454人)以来、3日ぶりに600人を下回った。だが、新規感染者に占める感染経路不明者の割合は依然として20%台後半と高止まりしている上、感染力の強い変異ウイルスも広がっている。

 政府はこの日、防疫対策「社会的距離の確保」の現行レベル(首都圏は上から3番目の第2段階、首都圏以外は同4番目の第1.5段階)と全国での5人以上の私的な集まりの禁止措置を7月4日までさらに3週間延長すると発表した。

 新たに確認された市中感染者541人を地域別にみると、ソウル市が201人、京畿道が172人、仁川市が17人で、首都圏が計390人と全体の72.1%を占めた。

 首都圏以外の地域では、釜山市が25人、大邱市が23人、慶尚南道が20人、忠清北道が16人、大田市と蔚山市がそれぞれ15人、江原道が10人、慶尚北道が6人、全羅南道と忠清南道、済州道がそれぞれ5人、全羅北道が4人、光州市と世宗市がそれぞれ1人だった。

 首都圏では、ソウル市内の児童保護施設に関係してこれまでに27人の感染が確認された。京畿道水原市の教会に関連した感染者は計51人に膨らんだ。

 首都圏以外では、大邱市の接待を伴う飲食店で発生したクラスター(感染者集団)が拡大し、累計感染者は372人を数える。慶尚南道昌寧郡の飲食店、大田市のライブカフェで発生したクラスターでも新たな感染者が確認された。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは15人だった。このうち4人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの11人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から2人増えて計1981人となった。韓国国内の平均致死率は1.35%。重篤・重症患者は1人減り、153人となっている。

 10日の検査件数は3万4202件で、前の日に比べて2123件多かった。


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