中国の王毅 国務委員兼外相は1日、ブリックスの外相会議に参加した(画像提供:wowkorea)
中国の王毅 国務委員兼外相は1日、ブリックスの外相会議に参加した(画像提供:wowkorea)
中国は 国境問題で対立しているインドに対して、新型コロナウイルス感染症の防疫支援の意思を明らかにした。ジョー・バイデン米政権が “クアッド(Quad・日米豪印の4か国安保協議体)”を通して 中国に圧力をかけようとしている中、インドに「和解の手を差し伸べた」ものとみられる。

今日(2日)中国の官営英字紙“グローバルタイムズ”によると、中国の王毅 国務委員兼外相は前日、ブリックス(BRICs:ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ共和国の新興経済5か国)の外相会議に参加した。

王毅外相は この会議で「中国は 新型コロナ事態において、インドと共に立っている」とし「中国を含めた全てのブリックス加盟国は、インドが第2次コロナパンデミックに立ち向かうための支援と援助を提供していく」と強調した。

グローバルタイムズは「中国がブリックスを通じて、インドに対するパンデミック防疫支援を再開する」と説明した。中国の赤十字会は 先月インドに、酸素発生器100台と呼吸器20台などの防疫物資を寄贈している。

また 王毅外相は、インドがブリックス・サミット(首脳会議)の議長国として 新型コロナの影響を克服するために努力し、ブリックスの活動を積極的に企画したことを高く評価した。

中国とインドは昨年5月から、ヒマラヤ地域のパンゴン湖一帯で 少なくとも3回以上の流血紛争を起こし、関係が悪化している。しかし インドがクアッドに参加するなど “反中基調”を示したことから、中国は再び 関係を回復するために努力しているようである。インド内では「今年下半期のブリックス・サミットの時、習近平 中国国家主席がインドを訪問するだろう」という見方が出ている。

一方 この日の会議で 王毅外相は、日本の福島原子力発電所処理水の海洋放出を批判し「日本政府は自分たちの責任を直視し、利害関係国および国際機関との対話が終わる前に、むやみに放出してはならない」と語った。

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