(画像提供:wowkorea)
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韓国のカン・チャンイル(姜昌一)駐日大使が、着任から4か月を経て、ようやく天皇に信任状を奉呈した。韓国マスコミは一斉に「信任状奉呈を機に、両国の主な懸案をめぐる外交当局の議論が活発になるか注目される」と伝えている。

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当初、カン大使による信任状奉呈は先月8日に予定されていたが、カン大使が足を痛めたとして韓国側から延期の申し出があり、日程が再調整されていた。

しかし、韓国経済新聞は「(日本赴任後に新型コロナウイルス感染対策の)自宅隔離や足の負傷ということを考慮しても、信任状奉呈までに4か月もかかったのは、冷え込んだ韓日関係が反映されたとの見方が支配的だ」と指摘している。

日本に赴任する新任の外国大使は、自国元首の信任状を天皇に手渡す信任状奉呈式を経て、正式に駐日大使となる。信任状奉呈までは政府要人らとの面会も控えるのが慣例だ。

例外もあり、カン大使の前任のナム・グァンピョ(南官杓)前駐日大使は奉呈前に当時の河野太郎外相に着任のあいさつをしている。しかし、日韓関係の冷え込みが影響してか、カン大使はこれまでのところ茂木敏充外相と面会できていない。

カン大使は韓国南部・チェジュド(済州島)出身の69歳。「韓国の東大」ソウル大学を卒業後、東京大学の大学院に留学し、博士課程を修了した。東大で客員教授を務めたこともある知日派だ。

2004年から昨年5月まで国会議員を4期務め、17年からは韓日議員連盟の会長を務めた。カン氏の駐日大使起用は、冷え込んだ日韓関係の改善に向け、同氏が持つ両国の政界などとのパイプを活用したいムン・ジェイン(文在寅)大統領の意思を反映したものとされている。

カン大使は知日派である一方、日本に対して過激な「反日発言」をすることでも知られる。カン大使は1月22日に着任し、2月12日に外務省の秋葉剛男事務次官に信任状の写しを提出。日本国内での外交活動を始めた。

外交活動は、正式には天皇に信任状を奉呈してからとなるが、奉呈式は皇室との日程調整が必要で時間を要することから、その前でも写しを提出することで外交活動が可能とされている。

とはいえ本日の信任状奉呈式で、ようやく駐日大使として本格始動するカン大使。依然、両国の関係が険悪となっている中、新大使として成果を上げることができるか。

少なくとも日韓の閉ざされたコミュニケーションは改善されるはずである。歴代の駐日韓国大使の中で、日本語や日本文化に慣れている大使だからだ。日韓の各界で活躍中の東京大学とソウル大学の人脈も動く可能性がある。

長い間、韓国のソウル大学はその起源を日本の半島統治時代の「京城帝国大学」と見ることがタブーであった。学問の出発がタブーへの挑戦であるように、日韓関係の再出発は長い間タブーとなっていた慰安婦問題に直面する事であろう。

日本統治時代、半島に起きていた出来事の真実を学問的に探ろうとする学者たちの動きはここ数年、活発になっている。ソウル大学出身の学者がその先頭に立っていて、今や韓国や日本を超えて、米国の学者もその研究成果を発表している。

政治家や大使になる以前、自らが歴史学の学者であるカン大使には、是非ともソウル大学の2年先輩イ・ヨンフン(李栄薫、日韓のベストセラー「反日種族主義」の代表著者)氏の学問的な成果に耳を傾けてほしい。

そして、元慰安婦の代表格であるイ・ヨンス(李容洙)氏の願っているICJ(国際司法裁判所)付託に協力してほしい。慰安婦は性奴隷だったのか、或いは売春婦だったのか、歴史の真実に向けて日本政府と付託を協議してほしいところである。





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