「バイト天国」と化した 韓国「新世界百貨店」(画像提供:wowkorea)
「バイト天国」と化した 韓国「新世界百貨店」(画像提供:wowkorea)
韓国ソウルにある “シンセゲ(新世界)百貨店”カンナム(江南)店の地下1階 食糧品館で、健康食品を納品しているA企業の職員B氏は、今月13日 データ入力者を募集するため焦っていた。

カンナム店の食品館の健康コーナーで、職員1人が新型コロナウイルスによる感染判定を受けたことで、A企業の職員たちが自宅隔離の対象に含まれたためである。A企業内部でも 皆が江南店に行くことを避けているため、代わりにアルバイトを雇うことになった。

今月13日 新世界百貨店江南店の食糧品館の健康食品コーナーの職員が 新型コロナの感染判定を受けたことで、この職員が勤務していた9日・11日・12日と同日に働いていた500人あまりの勤務者は、2週間の自宅隔離措置を受けた。百貨店は 13日午後に閉店して防疫を実施し、500人あまりは判定結果に関係なく、安全を考慮して自宅隔離期間を過ごすことになった。

しかし その翌日には 営業は再開され、協力企業では「求人難」が発生した。半日にもならない間に 代わりの職員を立てなければならない状況となったためである。

B氏は「担当職員が皆 隔離措置を受けたのに、翌日には営業再開したのには困惑した」とし「引き継ぐべき担当者が隔離されている状況で、どのようにして新たに人を見つければいいのだろうか」と苦労を訴えた。

つづけて「企業の内部でも『江南店に行くのなら、戻ってくる時には 隔離を覚悟しなければならない』となっていて、食料品館は 狭い空間に多くの人々がいるため、“避けたい勤務地”となっている」と付け加えた。

結局 14日からの営業再開では、食品館のほとんどの協力企業たちは、他の支店からの人材が臨時として入ったり、アルバイトを雇った。しかし ブランド2か所は、人材を集めることができず 自社コーナーの営業ができなかった。

新世界百貨店の関係者は「新型コロナの検査を受け 陰性判定であったとしても 潜伏期間があるため、先制的な措置として 全員の自宅隔離措置をとった」とし「ブランドには 無理しない範囲で、勤務者を集めてほしいと要請した」と説明した。

健康食品のブランドの一人は「百貨店の目もあり、アルバイトでも雇わなければならない」とし「しかし お客様の多くが担当者とのつながりで購入するため、アルバイトを立てても売り上げには繋がらない」と語った。

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