韓米は統合国防対話で、合同演習の重要性に共感した(イラスト)=(聯合ニュース)
韓米は統合国防対話で、合同演習の重要性に共感した(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は14日、韓米が米ワシントンで12~13日に統合国防対話(KIDD)を開催し、連合防衛態勢を維持するための合同軍事演習の重要性に共感するとともに、韓米日による国防相会談の早期開催を推進することで一致したと発表した。

 韓米は、韓米同盟が朝鮮半島と北東アジアの平和と安全保障の核心軸であることを改めて確認した上で、すぐにでも戦闘に臨める「ファイト・トゥナイト」を備えた連合防衛態勢を維持することの重要性を強調。これに向け、双方は「必須の演習施設とその他の中核作戦施設へのアクセスが安定的に行われることが重要だという点に共感した」という。トランプ米前政権で縮小された韓米合同軍事演習の正常な実施や演習環境の保障など、米国側が訴えてきた立場が反映された形だ。

 韓米はまた、韓米日の安保協力促進に向け、3カ国の国防相会談開催を推進することで一致した。早ければ6月4~5日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に合わせて開催される可能性がある。韓米日の国防相会談は2019年11月の開催が最後となる。

 一方、米軍が持つ有事作戦統制権を韓国軍主導で創設予定の「未来連合軍司令部」に移管する問題について、韓米は移管に向けた進展に注目しながらも、移管計画に明示された条件などを十分に満たす必要があるとの認識で一致した。

 また、韓米は北朝鮮の核・ミサイル脅威に対する評価を共有し、今後も北朝鮮の動向を注視しながら緊密に協力していくことを申し合わせた。

 国防部は今回のKIDDについて、「同盟間の緊密な結びつきを改めて確認し、朝鮮半島の完全な非核化に向けた2国間協力の促進、韓米連合防衛態勢の強化などの成果を収めた」と評価している。

 KIDDには韓国からキム・マンギ国防政策室長らが、米国からはヘルビー国防次官補代行(インド太平洋安全保障担当)らが出席した。

 両国は9月ごろにソウルで再びKIDDを開催し、協議の結果を10月に開かれる韓米定例安保協議(SCM)に上げる計画だ。


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