3日、韓国のインチョン(仁川)警察庁捜査専担チームなどによると、殺人及び死体遺棄などの嫌疑で拘束されたA氏は、今年2月14日、A氏の母親から彼の姉である30代のB氏の失踪届を受理し、捜査に着手した警察官に携帯電話のメッセージを渡した。
A氏は2月16日から18日まで姉とカカオトークで会話をしており、B氏は失踪ではないと主張した。
当時A氏が警察に提出したメッセージには、「A氏:いい加減にしろ。B氏:私のせいでストレスすごいでしょ。A氏:分かってるなら帰ってきて。人を怒らせないで、B氏:ハハ、ちょっと放ってくれないかな。失踪届って何。子供じゃないのに」という会話の内容があった。
また、「A氏:姉さんが帰ってきたら終わる、姉さんが彼氏と付き合うことに何か言う人はいない。失踪届を取り下げて両親に少し怒られて、また、日常のように過ごせばいい。B氏:小言はやめて。自分で決める。A氏:両親苦しめないで帰ってこい」という会話もあったと知られている。
警察の捜査結果、該当メッセージは全てA氏がB氏の携帯電話のUSIMを取り出して違う機器に挿し、一人で交わした会話だと明らかになった。
警察関係者は、「A氏が、姉と交わしたメッセージだとキャプチャーをして捜査官に送ってくれた」とし、「弟とは連絡するんだ、と考え、それ以上は疑わなかった。最大限必死に捜査すると言ったが、結果的に我々が騙された」とマスコミに伝えた。
A氏は姉を心配する弟を演技し、捜査網に被害を及ぼした。
警察がB氏の失踪届を受付した当日、同居家族であるA氏を調査した当時、A氏は「姉がいつ最後に家を出たのか」という警察の質問に「2月7日」と答えた。
すると6日から7日の間、アパートの防犯カメラでB氏を確認することができない警察官が「B氏が確認できない」と伝えると、陳述をひるがえし「6日の夜中」とした。続けて「普段姉が外泊をよくした。姉が彼氏と外泊してるということは、両親に知られないために7日に家を出たと話した」と言い繕った。
警察はA氏の陳述以外にも、たびたびB氏の行方を探そうとしたが、A氏は両親を説得し結局は失踪届を取り下げ、捜査は終了した。
それ以降、4か月ぶりにA氏の犯行が明らかになった。姉を気遣うフリを演じたA氏は、昨年12月19日B氏を自宅アパートで25回に渡り凶器で刺して殺害した後、12月28日死体をカンファド(江華島)にある農水路に遺棄した犯人だった。今年4月21日に農水路近くの住民がB氏の遺体を発見し、捜査の結果A氏が拘束された。
A氏は近頃進行された警察の捜査で、B氏を殺害した嫌疑を認め、事件当日B氏が自身に帰ってくるのが遅いと小言を言い、偶発的に犯行に及んだと陳述した。
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