韓国「4月の輸出額、512億ドルで“過去最高”」…半導体・自動車・石油化学が「活躍」

韓国の輸出額が2か月連続500億ドルを記録し、順風に乗っている。今年に入り 輸出の増加が勢いをみせているが、単価上昇の側面に加えて 4月に入り輸出物量も「プラス」への増加に転じるなど、量と質の両方で肯定的な状況となっている。また 輸出と輸入の両方が30%近く増加したことで、交易額が1000億ドルを突破した。

韓国の産業通商資源部（経済産業省に相当）は、4月の輸出額が511億9000万ドルを記録し、前年同期対比で41.1%も急増したと、今日（1日）明らかにした。4月基準で 歴代1位の実績である。

増加率は、2011年1月以降 10年3か月ぶりに最も高い数値を記録した。昨年4月 新型コロナウイルス感染症により 輸出額が362億ドルにまで落ち込んだ点を考慮すると、ベース効果も反映されたものとみられる。

韓国の輸出が 今年3月（537億ドル）に続き、2か月連続で500億ドルを記録したということは意味が大きい。新型コロナの影響から抜け出し、安定的に輸出が続いていることを意味しているからだ。

特に 輸出物量が7か月ぶりに「プラス」に転じたことは、その意味が大きい。韓国の輸出額は 昨年11月から6か月連続増加しているが、物量は増えていなかったからだ。

輸出内容は 15の主力品目の全てが増加したが、その中でも半導体は30.2%、自動車は73.4%増加し、石油化学は82.6%も増加した。

一方 輸入額は508億ドルを記録し、前年同期対比で33.9%増加した。このことにより 輸出額と輸入額が両方とも30%以上増加したことで、月の交易額は1000億ドルを突破した。交易額が1000億ドルを突破したのは、2021年3月（1034億ドル）と2018年10月（1033億ドル）につづいて3回目である。