北朝鮮再びコロナ防疫「大規模大会で全員マスク」(画像提供:wowkorea)
北朝鮮再びコロナ防疫「大規模大会で全員マスク」(画像提供:wowkorea)
最近、緩和されていた新型コロナウイルス感染症防疫の手綱をきつく締めている北朝鮮が、大規模な行事でも「緊張感」を維持する姿が見られた。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

29日、党機関紙、労働新聞の報道によると、「金日成・金正日主義青年同盟」第10回大会(27日開幕)の参加者は、皆マスクを使用している。

リ・イルファン党中央委員会書秘書、キム・ジェリョン党組織指導部長、クォン・ヨンジン総政治局長など主席団参加者だけでなく、傍聴として参加した党、武力機関、青少年教育関係部門の労働者、皆マスクを使用していた。

大規模な行事であるだけに、座席間の距離を置くことはしていなかったが、2階以上は、一席ずつ空けて着席した。参加者は皆、大会会場に入る前からマスクを着用している写真も新聞に掲載された。

このような写真は、キム・ジョンウン(金正恩)労働党総書記が出席した大会と、対照的な姿が盛り込まれている。キム総書記が主宰した大規模な会議では、参加者全員マスクを着用していないのが一般的である。これは、金総書記が主宰することで「防疫に対する自信」をアピールする意図と解釈されている。

一方、金総書記が参加していないときは、緊急防疫規則に徹底的に従うものと思われる。特に今月15日、金日成主席の誕生日(太陽節)を迎え、人民が参加するスポーツ大会、公演、花火など、新型コロナ以前の例年同様に執り行うが、防疫の緊張感がより高くなったと推測される。

また、防疫が長期化しており、平壌市の住宅1万世帯の建設現場、田植え時期の農村など、混みあう場所が多くなり、防疫規則の遵守を求める声が大きくなったものと解釈される。労働新聞は、連日特集記事で新型コロナ防疫規則を遵守している各地を紹介している。

同時に、北朝鮮は新型コロナ以降、封鎖していた中国との国境を再度開き、交易を再開する兆しを見せ、ハムギョンブクド(咸鏡北道)フェリョン(会寧)などの国境地帯の防疫にも神経をとがらせている姿だ。北朝鮮は現在、国境地帯を行き来する人や車両など、消毒を強化していると伝えられている。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 78