新型コロナウイルスの検査を受けるために並ぶ人々(資料写真)=(聯合ニュース)
新型コロナウイルスの検査を受けるために並ぶ人々(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は30日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から661人増え、累計12万2012人になったと発表した。市中感染が642人、海外からの入国者の感染が19人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(679人、訂正後)より18人少ないものの、2日連続で600人台となった。

 小規模な集まり、職場、塾・習い事、インターネットカフェなど日常生活のあちこちで感染の連鎖が拡大している。感染経路が不明な人も多い。

 こうした状況を踏まえ、政府は5月3日からの防疫対策「社会的距離の確保」のレベル(現在、首都圏は上から3番目の第2段階、首都圏以外は同4番目の第1.5段階)を現行のまま維持することにした。5月23日までの3週間で、この期間は直系家族の集まりを除く5人以上の私的な集まりも引き続き禁止する。また、「特別防疫週間」も1週間延長し、公共部門の会食と集まりを禁じ、在宅勤務や時差通勤を拡大する。

 新たに確認された市中感染者642人を地域別にみると、ソウル市が224人、京畿道が144人、仁川市が13人で、首都圏が計381人と全体の59.3%を占めた。

 首都圏以外の地域では蔚山市が60人、慶尚南道が37人、釜山市と大田市がそれぞれ31人、慶尚北道が27人、全羅北道が21人、大邱市が14人、忠清南道が12人、忠清北道が11人、全羅南道が6人、光州市と江原道がそれぞれ4人、世宗市と済州道がそれぞれ1人だった。

 ソウル市の教会、塾、インターネットカフェ、京畿道果川市の保育所、同道安山市の室内スポーツ施設などで新たなクラスター(感染者集団)が発生した。大田市の高齢者療養施設では入所者と従事者、計18人が感染した。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは19人だった。このうち4人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの15人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から3人増えて計1828人となった。韓国国内の平均致死率は1.50%。重篤・重症患者は前日から7人増え、164人となっている。

 29日の検査件数は4万2513件で、前の日に比べ3231件多かった。


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