韓国の李仁栄 統一相(画像提供:wowkorea)
韓国の李仁栄 統一相(画像提供:wowkorea)
韓国のイ・イニョン(李仁栄)統一相は今日(29日)、検討中であるジョー・バイデン米政権の新たな対北政策について「韓国政府が提示した朝鮮半島平和プロセスの方向性と成果を尊重し、政策成立過程で多く反映されることを希望する」と語った。

来月に予定されている米韓首脳会談と米国による対北政策の発表など、今後数か月が非常に重要な時となるとして、米・南北間の信頼の動力・対話の火種を作るために、渾身の努力を尽くしていくという意志を示した。

イ統一相はこの日の午前、ソウルで開かれた出入り記者団との懇談会で「今年の上半期は、朝鮮半島平和プロセスが再稼働することのできる、逃してはならない重要な時期だ」と語った。

イ統一相は「北朝鮮が 先月の米韓外交・国防相会議(2+2)前後から、これまでみせてきた留保的で見物的な態度が変化し、対外情勢を探ろうとする動きをみせている」と診断した。また「現在まで強力な挑発はなく、強く非難をしても それなりに水位調節をしているのは、対話の可能性を探っているとみるべきだ」と判断している。

イ統一相は「北朝鮮は、米国の対北政策、特に 来月に予定されている米韓首脳会談の結果を注視し、新型コロナウイルス感染症の状況などを考慮しながら、対外的動きを判断していくだろう」とみている。

検討中である米国による対北政策については「非核化の解決法において 段階的・同時的アプローチを基に、非核化の進展にしたがって 制裁緩和などの柔軟性が発揮される可能性がある」とし「人権問題に対しては原則的立場を堅持しながらも、人道的協力は 政治的状況とは別途に推進していくだろう」と推測した。

韓国政府は、米国が対北関与を早期に具体化させ、また 実質的成果を収めることができるよう、持続的な助力を傾けていくという方針である。

ただ イ統一相は「米朝対話だけを ただ待っていることができないのが我々の現実であり立場だ」として、今年の後半になるほど 米中戦略競争が拡大する可能性があり、韓国内の政治日程も本格化するなど様々な変数があることから、来月の米韓首脳会談が 米・南北全てが共に朝鮮半島平和プロセスへと進んでいく絶好の機会であり最適な時間となる」と判断している。

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