鄭銀敬、疾病管理庁長(画像提供:wowkorea)
鄭銀敬、疾病管理庁長(画像提供:wowkorea)
韓国の防疫当局は、従来のコロナウイルスと英国発の変異ウイルスに明確な違いはないという結論を下した。これに先立ち、英国発の変異ウイルスは従来のウイルスより伝播力が1.7倍高いとされていた。防疫当局は、英国の変異ウイルス感染者の隔離解除基準を緩和する。

疾病管理庁は27日、こうした‘英国変異感染者のウイルス伝播可能期間分析’を発表した。疾病管理庁は英国変異ウイルス感染者と非変異ウイルス感染者の隔離治療期間中、遺伝子増幅(PCR)検査時のCt(Cycle threshold-ウイルス排出量および濃度)値の分布様相を比較したところ、差は見えなかったと説明した。

疾病管理庁は英国変異ウイルス感染者33人の隔離治療期間中、PCR検査陽性検体77件に対して培養検査を実施した。培養検査はウイルスが伝染させる可能性がある状態なのか、あるいは単にウイルスのかけらが出てくるかどうかを確認する過程だ。このうち、症状の発生または感染日から9日以内、Ct値26.73以下の検体31件から培養検査陽性が出ており、残り46件の培養検査ではすべて陰性が出ていた。

疾病管理庁はこれをもとに英国変異ウイルス群と非変異群の隔離治療期間中、PCR検査Ct値分布に類似性が見えたと明らかにした。特に「症状発生あるいは感染日から10日以降の検体ですべて陰性が確認された」とし「英国変異ウイルスの伝播可能期間は非変異ウイルス群と明確な違いはない」と述べた。

疾病管理庁は12日から英国変異ウイルス関連の隔離解除基準を従来のコロナ感染患者の隔離解除基準と同様に適用するよう変更した。これまではPCR検査の結果、24時間間隔で連続2回陰性判定を受けなければならなかった。

今後は無症状者であれば感染日から10日経過した場合に隔離解除され、有症状者の場合は症状発生後少なくとも10日が経過し、24時間解熱治療がなく、発熱もなく、臨床症状が好転した場合、隔離から解除される。

チョン・ウンギョン(鄭銀敬)疾病管理庁長は「今後は南アフリカ共和国の変異ウイルス、ブラジルの変異ウイルスに対してもウイルス培養検査、PCR検査などを通じて伝播可能期間を追加分析し、適正な隔離解除基準を設ける予定」と言及した。

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