K防疫に赤信号…政府評価急落、ワクチン確保への不満=韓国(画像提供:wowkorea)
K防疫に赤信号…政府評価急落、ワクチン確保への不満=韓国(画像提供:wowkorea)
最近、韓国におけるコロナ感染者が800人台に迫り、ワクチン確保に対する懸念も高まっている。世論も良い傾向ではなく、韓国政府のコロナ対応肯定評価(43%)は昨年2月末(41%)のレベルまで急落した。大邱・慶北新天地教会を中心に集団感染が広がっていた頃の最低値に近いものだ。政府が得意してきた「K-防疫」が試験台に上がったわけだ。

24日、韓国ギャラップによると20〜22日、全国18歳以上の1003人を対象に実施した調査の結果、政府のコロナ対応の肯定的評価は43%、否定評価は49%だった。

先月の調査(3月18日)と比較すると、肯定的評価は60%から43%に17%ポイント(p)急落し、否定評価は27%から49%に上昇した。肯定率43%は大邱新天地教会を中心に集団感染が発生していた昨年2月末の調査(41%)以来1年2か月ぶりの最低値だ。

政府のコロナ対応について否定評価が肯定評価を超えたのも昨年2月以来初めてだ。当時の調査では肯定的率41%、否定率51%であった。

政府の対応を否定的に評価した回答者の55%が、ワクチン確保・供給をその理由に挙げた。続いて「初期対応の間違い/初期入国抑制不十分」(8%)、「防疫/拡散抑制できていない」(6%)、「警戒レベルが不適切/曖昧」(5%)、「ワクチンの安全性の問題」、「規制のゆるみ/不十分」(以上4%)などを挙げている。

ワクチンの確保・供給を指摘した割合が、先月の22%から33%p増加した。ワクチンの問題に対する国民の不安感がそれだけ深刻ということだ。

ワクチンの確保に対する不安感は、まず、各国が競争的にワクチンの確保に乗り出し、韓国が契約した量7900万人分を計画通りに供給を受けることができるかについて疑問が大きくなったためだ。政府は現在までに確保したワクチンは、△アストラゼネカ1000万人分△ファイザー1300万人分△ノヴァバック2000万人分△ヤンセン600万人分△モデルナ2000万人分△国際ワクチン供給機構コバックスファシリティ(COVAX facility)1000万人分(アストラゼネカ・ファイザーワクチン)である。

しかし、アストラゼネカのワクチンについては血栓議論が発生し不信感が大きくなった。アストラゼネカ(英国)を除いたワクチンの4種はすべてアメリカ産ワクチンであるが、米国は、隣接する国であるメキシコとカナダ、「クワッド(Quad、アメリカ、インド、日本、オーストラリアの4カ国協議体)国家」にワクチンを優先供給する意志を示した。

特にファイザー・モデルナワクチンはアストラゼネカ・ヤンセンワクチンとは異なり、血栓関連の問題も出ておらず信頼性がより高いため、関連ワクチンを追加で確保すべきだという要求が高まっている。ただし政府は上半期1200万人のワクチン接種で、11月の集団免疫の形成には全く問題がないと強調している。
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