呉氏(右)、朴氏(左)と談笑する文大統領=21日、ソウル(聯合ニュース)
呉氏(右)、朴氏(左)と談笑する文大統領=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日、7日の補欠選で当選した呉世勲(オ・セフン)ソウル市長、朴亨ジュン(パク・ヒョンジュン)釜山市長と青瓦台(大統領府)で昼食会を行った。 呉氏と朴氏はいずれも保守系最大野党「国民の力」所属で、野党関係者だけを青瓦台に招き、昼食会を開くのは極めて異例。文大統領が提案し、両氏が応じたという。 文大統領は昼食会前、両氏と談笑して就任を祝った。非公開で行われた昼食会では新型コロナウイルス対策や不動産価格の高騰問題、経済回復などソウル市と釜山市の主要懸案について議論したようだ。最大野党所属の両氏に対し、中央政府と緊密に協力するよう要請したとみられる。 青瓦台の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官は「第1、第2の都市であるソウルと釜山の懸案を巡り、野党所属の自治体トップと力を合わせる協治(協力の政治)の場」と説明した。 文大統領は19日の首席秘書官・補佐官会議で、「防疫と不動産問題は国民生活で最も敏感な事案」として、トップが交代した両市と政府の緊密な協力体制を構築するよう指示していた。 呉氏は国民生活と防疫の両立を目指し、業種別に異なる営業時間制限の基準を設けるなど、政府の防疫措置とは別のソウル市独自の防疫措置を発表しており、防疫体制に混乱が生じる懸念があるとの声も出ている。
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