韓国の年別「麻薬に関する犯罪の検挙件数」(韓国警察庁)(画像提供:wowkorea)
韓国の年別「麻薬に関する犯罪の検挙件数」(韓国警察庁)(画像提供:wowkorea)
韓国のソウルで先月29日、A氏がモーテルで警察に逮捕された。警察は「退室時間が過ぎても客が出てこない」という通報を受け現場に出動したが、しどろもどろしているA氏の姿を怪しく思った警察は、部屋の中から麻薬投薬の注射器9本を発見し、A氏本人も自白した。

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一時「麻薬清浄国」とよばれていた韓国だが、いまや その言葉を使うことはできない。毎日のように麻薬犯が逮捕され、密輸・流通犯が摘発される事例も多くなっている。

きのう(12日)警察によると、先月27日にプサン(釜山)の警察は、石で車両の窓を割っている50代の男性B氏を発見し、現行犯で逮捕した。捜査の過程でB氏の話し方がおかしいと感じた警察が、B氏のポケットから麻薬の入った袋と注射器などを発見した。

このように麻薬に関する犯罪が、韓国の日常生活で急激に浸透している。警察が検挙した年間の麻薬犯罪者数は 2016年には8000人台であったが、昨年には1万2000人台へと5年間に約38%も急増し、40代を除いた全ての年齢で増加している。特に10代と20代の場合、約3倍の増加を示している。

このため最近は、警察が犯罪者に対する態度にも多少変化が起きている。特に交通警察の場合、突発的に発生するほとんどの事故に対して 飲酒運転事故を念頭に捜査を進めるが、今は麻薬投薬まで確認することとなっている。

韓国麻薬退治運動本部のチャン・ジェイン理事長は「わが国がまさか東南アジアや中南米のように、麻薬がありふれた国になると思ってもみなかったというのが大方の考えだ」とし「最近、麻薬犯罪が増えている状況をみると、いまや関心が必要な時となった」と強調した。

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