韓国政府「ワクチン旅券アプリ」今週公開…保安への懸念には「間違った認識」(画像提供:wowkorea)
韓国政府「ワクチン旅券アプリ」今週公開…保安への懸念には「間違った認識」(画像提供:wowkorea)
韓国政府が推進中のいわゆる「ワクチン旅券」アプリケーションが今週公開される。

12日疾病管理庁によると、ワクチン旅券アプリは今週公開される予定だ。

これに先立ち、チョン・セギュン(丁世均 )首相は1日、政府ソウル庁舎で新型コロナウイルス中央災難安全対策本部会議を主宰した席で、「政府は今年初めから準備を始め、スマートフォンで簡単にワクチン接種の事実を確認できるシステムの開発をすでに完了した」とし、「今月に認証アプリを公式配信する」と明らかにした。

「ワクチン旅券」は、新型コロナウイルスワクチン接種者が接種事実の証明をすることができる証明書だ。正確な名称は「ワクチン接種電子証明書」で、今後公共の場への出入りや海外旅行などで役立つものとみられる。データの偽造・変造を防ぎ、個人情報を保護するため、ワクチン接種電子証明書にブロックチェーン技術を適用した。

しかし一角では保安性に対する懸念のため、証明書のコピーや偽造・変造を防ぐことのできるブロックチェーン基盤の分散型ID(DID)技術を融合させるべきだとの主張が出ている。

ソウル外国語大学AIブロックチェーン研究所長のパク・グンドク教授は8日、韓国インターネット振興院(KISA)が主管した「ブロックチェーンで革新するデジタル経済」政策のカンファランスで、疾病庁が導入したQRコード方式は偽造・変造が容易だと指摘し、「QRコードより保安性や便宜性などの利点が多いDID方式でワクチン旅券の国際技術標準をつくるべきだ」と主張した。そして、「発給機関の真偽や、接種証明を提出した人物と実際にその人物が合っているかを同時に検証するには、電子署名が必ず必要だ」と強調した。

これについて関連メーカーは、公式配信後に技術的な内容についての詳しい紹介を行うとの立場を明らかにした。疾病庁に全的に関連技術を寄付し運営を任せた以上、疾病庁より先に立場を示すことを避けたとみられる。ただ、一角で起きている保安への懸念については、「間違った認識」だとの点を明らかにした。
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