韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領の残りの任期1年を左右する「4・7補欠選挙」は、今日(7日)その結果が公開される。ソウル市長とプサン(釜山)市長などを選ぶ今回の選挙結果に対して、青瓦台(韓国大統領府)も注目している状態である。「完敗」することになれば、文大統領のレームダックが始まる可能性は濃厚で、反対に「勝利」を収めれば国政の掌握力を一層高めることができる。

今回の選挙は、与野党全てが「文大統領の国政運営」に焦点を当てて、遊説戦を繰り広げた。与党“共に民主党”の候補たちは「一回だけチャンスをください」と文大統領による国政安定を先立て、一方、野党第一党“国民の力”の候補たちは「政権審判論」を主張した。今回の選挙結果によって、文大統領の今後の国政運営にも影響を与えるしかないかたちとなった。

もし与党がソウルと釜山全てに勝利したのなら、文大統領は「レームダックのない大統領」までも手にすることができる。与党所属の前市長たちによるセクハラ問題により発生した今回の補欠選挙であるが、再び勝利することになれば、今後の国政運営において その推進力を確保することができる。すでに圧倒的な国会においての力を基に、国策事業に一層強いアクセルを踏むことができるようになる。

また、韓国土地住宅公社(LH)投機疑惑の中、連日の「下落傾向」を免れない文大統領の支持率にも、肯定的な影響を与えるものとみられる。

一方、野党が今回の選挙に勝利した場合、文政権のレームダックは「現実」となる。「政権審判論」の声が高まりながら、1年後の大統領選にも影響を与える可能性がある。また 選挙敗北において与党指導部に責任の矢が向けられることになり、与党・青瓦台の関係も揺れ動くものとみられる。

さらに 30%台を維持している文大統領の支持率に対する否定的な声も、一層力を増すことになりそうだ。
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