韓国の鄭義溶 外相は中国を訪問し、中韓外相会談を行なう(画像提供:wowkorea)
韓国の鄭義溶 外相は中国を訪問し、中韓外相会談を行なう(画像提供:wowkorea)
韓国のチョン・ウィヨン(鄭義溶)外相は中国を訪問し、中韓外相会談を行なう。外相としての初の海外出張である。

北朝鮮のミサイル発射などにより南北および米朝関係が膠着したことで、朝鮮半島平和プロセスを推進するための突破口を見出すのが容易ではない状況である。チョン外相の訪中が、北朝鮮の変化を引き出す「テコ」になることができるか注目される。

韓国外交部(外務省)はきのう(31日)、チョン外相が今月2日から3日 中国福建省の廈門市を訪問し、王毅 中国国務委員兼外相と会談を行ない 午餐も共にすることを明らかにした。チョン外相はこの日の記者会見で「朝鮮半島問題はもちろん、両国間の実質協力拡大方案について深く話し合う」とし「中韓首脳会談を含めた、高位級交流の活性化方案も協議する」と語った。

特に 北朝鮮問題についてチョン外相は、中国に協力を求める意向も示唆した。チョン外相は「朝鮮半島の非核化を通じた恒久的な平和定着については、中国も我々の立場を支持している」とし「中国がどのような役割ができるか、率直かつ建設的な方向へと協議するようにする」と語った。

チョン外相の今回の訪中は、米中間の覇権争いが激化している状況の中で行なわれるという点で注目される。特に会談場所である廈門市は 台湾と最も近い場所であることから、米中間で台湾・香港問題において対立している状況の中、地理的重要性が大きい地域である。また習近平 中国国家主席が廈門市の副市長と福建省の副書記・福建省長を務めたという点で、習主席の政治的故郷とも言える所でもある。

中韓外相会談と日米韓外交安保室長会談が 同時期の日程となっていることについて、チョン外相は「偶然の一致だ」と語った。つづけて「米韓同盟の強固な関係を基に、中韓関係も調和して発展させていくというのが、わが政府の確固とした立場だ」とし「米国と中国も、我々に(選択を)迫ったことはない」と語った。

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