中央災難安全対策本部の会議で発言する丁首相=28日、ソウル(聯合ニュース)
中央災難安全対策本部の会議で発言する丁首相=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は28日、新型コロナウイルス感染症対応を話し合う中央災難(災害)安全対策本部の会議で、防疫当局と関係官庁、各自治体に対し、防疫措置の履行力を最大限引き上げるよう指示した。 丁首相は「週末にもかかわらずきのうときょう、感染者数が500人台を上下するなど、(感染拡大が)懸念される」と述べた。 政府は26日、防疫対策「社会的距離の確保」の現行レベルと関係なく、全ての施設で管理者と従事者、利用者が守らなければならない基本防疫措置を強化すると発表した。従来は施設に出入りする際、代表者1人が名簿を作成しても関係なかったが、今後は全利用者の名簿作成を義務付ける。新たな基本防疫措置は29日から実施される。 丁首相は「長期間続いた社会的距離の確保により、防疫当局の緊張が緩み、国民が無感覚になったのではないか心配」とし、「4~6月期に(コロナ流行の)『第4波』が現実化すれば日常の回復の夢も遠のく」と指摘した。 国際通貨基金(IMF)が韓国の今年の実質国内総生産(GDP)成長率見通しを3.6%に上方修正したことに関しては、「厳格な防疫が前提にならないと経済回復も困難になる」とし、「軌道に乗り始めた経済回復を積極的に後押しする」と述べた。
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