日本、ベトナムにコロナワクチンの“コールドチェーン”構築を支援

　新型コロナウイルス感染症（新型コロナ）ワクチンの安全な運送・保管のために必要な低温流通網『コールドチェーン』をベトナムが構築できるよう日本が支援に乗り出す。

　NHKによると、菅義偉首相は22日昼にベトナム側の要請によって実現したベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長との電話会談で、インド太平洋国家としての貢献を実現するためにこのような意思を伝えた。

　菅首相は新型コロナの影響で帰国できなかったベトナム人たちの帰国のための協力を要請し、チョン書記長は「早期帰国のため両国間で緊密に協力する」と答えた。

　これに先立ち、米国、日本、インド、オーストラリアで構成された4カ国非公式の安全保障協議体「クアッド」は12日に開かれた初の映像首脳会談で、中国のワクチン外交を通じて発展途上国に対する影響力を拡大することへの対応カードを本格的に切り出した。

　米国のバイデン大統領は会談で「世界的な利益のためのワクチン製造を活性化し、インド太平洋全体に利益になるようワクチン接種を強化する野心的で新しい共同パートナーシップが発足する」と宣言した。