IAEA前事務次長「対北朝鮮制裁、核開発遅らせたが、止めることはできず」(画像提供:wowkorea)
IAEA前事務次長「対北朝鮮制裁、核開発遅らせたが、止めることはできず」(画像提供:wowkorea)
国際原子力機関(IAEA)の前事務次長は12日、対北朝鮮制裁が北朝鮮の核開発の速度を遅らせはしたが、止めることはできなかったと評価した。

IAEA事務次長を務めたハイノネン米スティムソンセンター特別研究員はこの日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで「対北朝鮮制裁が北朝鮮の核武器開発に与えた影響」を問う質問に、「北朝鮮の核プログラムの進展を遅らせ、直接影響を与えたというよりは間接役な影響を与えた」と答えた。

ハイノネン前事務次長は、「制裁は北朝鮮の輸出に打撃を与え、海外の資金源を遮断することで核プログラムに対し明白な影響を与えた」とし、「社会基盤施設と住民用に配分すべき分があるため、(制裁により)核プログラムに向けられる金額も減り、資金資源が減少したことで核開発速度も弱まった」と付け加えた。

ただ、「制裁が核開発を防ぐことができなかったという意味か」という質問には、「そうだ」と答えた。続いて、「北朝鮮は核開発を決心し、1950年代から核抑止力を構築した」とし、「北朝鮮は小型化をはじめとした核技術の進展を望んでおり、制裁のために速度が弱まりはしたが、止まりはしないだろう」と説明した。

また、「制裁を履行し続けるべきだが、同時に北朝鮮が方向を変え、別の道を歩むように誘因策も提供すべきだ」とし、「バイデン政府が制裁の履行をうまく調整し、(制裁)強化の必要性があるかについて、深思熟考してほしい」と述べた。

バイデン政府が対北朝鮮政策を全面的に検討していることを受け、対北朝鮮制裁と関連した政策を一部調整する必要があるとの意見を示したものとみられる。

そして、「制裁の緩和が誘因策になってはいけなく、核活動を放棄すれば制裁を一部緩和し、平和関連合意、経済関係締結などの対価を提供することができるだろう」と強調した。
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